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性分化疾患(DSD)遺伝子検査パネル|ミネルバクリニック

性分化疾患(DSD)遺伝子検査パネル|ミネルバクリニック

性分化疾患(DSD)とは

性分化疾患(Disorders of Sex Development: DSD)は、染色体、性腺、または解剖学的性の発達が非典型的である先天的状態を指す医学用語です。性染色体に基づき精巣や卵巣が発育し、男女それぞれに特徴的な内性器や外性器が造られる過程(性分化)において、何らかのトラブルが生じた状態の総称です。

性分化疾患は単一の疾患ではなく、多くの異なる病態を含む広範な疾患群であり、約60種類以上の症候群・疾患が含まれます。外性器の形状、性腺の状態、ホルモン分泌、染色体構成など、様々なレベルでの異常が含まれます。

性分化疾患は、出生時に外性器の形態から性別判定が困難な場合に気づかれることが多いですが、思春期における二次性徴の欠如や異常、不妊症の精査などで発見されることもあります。約5,000~6,000人に1人の割合で出生すると報告されており、決して稀な疾患ではありません。

かつては「半陰陽」や「インターセックス」という用語が使用されていましたが、これらは差別的な表現として現在では使用されなくなっています。2006年の国際会議(シカゴコンセンサス)において、専門家や当事者団体が集まり、「性分化疾患(DSD)」という統一された医学用語が採択されました。

性分化疾患の分類

性分化疾患は、原因となる異常のレベルによって大きく以下の3つに分類されます。

性染色体DSD

性染色体の数や構造の異常が原因となる疾患群です。主な疾患として以下があります:

  • ターナー症候群(45,X):性染色体がXのみで、卵巣の発育不全を伴う
  • クラインフェルター症候群(47,XXY):男性で余分なX染色体を持つ
  • 性染色体モザイク:複数の染色体構成を持つ細胞が混在する状態

46,XY性分化疾患

染色体は男性型(46,XY)であるにもかかわらず、精巣の発育や男性ホルモンの作用に問題がある疾患群です。主な疾患として以下があります:

  • アンドロゲン不応症:男性ホルモンに対する受容体の異常により、外見が女性化する
  • 5α-還元酵素欠損症:男性ホルモンの活性化に必要な酵素の欠損
  • 性腺形成不全:精巣が正常に発育しない
  • 精巣退行症候群:胎児期に精巣が形成されるが退縮する

46,XX性分化疾患

染色体は女性型(46,XX)であるにもかかわらず、過剰な男性ホルモンの影響などにより男性化が生じる疾患群です。主な疾患として以下があります:

  • 先天性副腎過形成症:副腎からの過剰な男性ホルモン産生により外性器が男性化する
  • 卵精巣性DSD:卵巣組織と精巣組織の両方を持つ
  • 卵巣性DSD:卵巣の発育や機能の異常

症状と病態

性分化疾患の症状は、疾患の種類や重症度によって大きく異なりますが、主に以下のような特徴が認められます。

新生児期の症状

  • 外性器の曖昧さ(ambiguous genitalia):典型的な男性または女性の外性器の特徴と一致しない
  • 陰核肥大または小陰茎
  • 尿道下裂:尿道口が正常な位置にない
  • 停留精巣:精巣が陰嚢内に下降していない
  • 陰唇の癒合
  • 陰嚢の二分化

小児期・思春期の症状

新生児期には気づかれず、後年になって以下のような症状で発見されることがあります:

  • 思春期の遅延または欠如
  • 予期せぬ二次性徴(男児の乳房発育、女児の過度な筋肉発達や声の低音化など)
  • 原発性無月経(初経が来ない)
  • 鼠径ヘルニアの手術時に予期しない性腺が発見される
  • 体毛や髭の異常(女性の多毛症など)

成人期の症状

  • 不妊症
  • 月経異常
  • 性腺腫瘍のリスク増加(特定の疾患において)
  • 骨密度の低下
  • 性ホルモン不足に伴う症状

心理社会的な影響

性分化疾患は身体的な問題だけでなく、以下のような心理社会的な影響も及ぼす可能性があります:

  • 性自認(自分をどの性と認識するか)に関する問題
  • 性別違和感(一部の症例)
  • 自尊感情や身体イメージの問題
  • 社会的な適応の困難
  • 家族関係への影響

ミネルバクリニックの性分化疾患遺伝子パネル検査の特徴

「性分化疾患NGSパネル検査」とは、現在性分化疾患の原因として報告されている200の遺伝子に異常があるかどうかを、一度に調べられる検査方法です。

従来の検査方法の場合、複数の関連遺伝子を調べるために、A遺伝子の検査をして異常がなければ次にB遺伝子を検査する、というように何度も検査する必要がありました。もちろん、検査のたびに高額な料金がかかります。

何度も検査することでかかる費用や手間は、患者さんにとって大きな負担になります。ミネルバクリニックではそうした不便を解消するために、性分化疾患に関連する遺伝子を一度に調べられる「性分化疾患NGSパネル検査」を採用しています。

一般的な遺伝子検査のメリットとデメリットについてはこちらのページをご覧ください。

1.費用がリーズナブル

一般的な医療機関で性分化疾患の遺伝子検査を行う場合、単一遺伝子ごとに数万円から数十万円の費用がかかることが多く、複数の遺伝子を調べる場合は非常に高額になります。

当院では、性分化疾患に関係するとされる200の遺伝子を一度に調べられる「性分化疾患NGSパネル検査」をリーズナブルに受けられます。(費用はページの一番下をご確認ください。)

2.結果が出るまでがはやい

一般的な医療機関で行える性分化疾患の遺伝子検査の場合、結果が出るまでには通常数週間から数ヶ月かかることがあります。また、単一遺伝子の検査で異常が見つからなかった場合、追加の遺伝子検査が必要になることもあります。

当院で行う「性分化疾患NGSパネル検査」の場合、性分化疾患に関係する200の遺伝子を、2~3週間程度で一度に調べることが可能です。

3.一気にまとめてできる

臨床症状から性分化疾患を疑って単一遺伝子検査を行っても、病的変異が見つからないことがあります。また、他の遺伝子に変異があるかどうかまでは分かりません。

当院で行う「性分化疾患NGSパネル検査」ならば、性分化疾患に関連する包括的な遺伝子群を同時に検査できるという利点があります。これにより、複雑な病態の解明や、適切な治療方針の決定に役立ちます。

オプション

塩基配列 (料金に含まれる)
欠失・挿入 (料金に含まれる)
至急:結果が出るまでの期間が約7日短くなります。 33,000円
VUS除外 *VUS(variant of unknown significance)とは病的意義がよく分かっていない変異の事を指します。(無料)

検査内容

「性分化疾患NGSパネル検査」では、性分化疾患に関係するとされる200種類の遺伝子をまとめて検査します。これらの遺伝子は、性染色体の機能、性腺の発育、ホルモン合成と作用、内性器・外性器の形成など、性分化の様々な段階に関わっています。

「性分化疾患NGSパネル検査」は、性分化疾患の遺伝的原因をお持ちの方を見つける可能性を高められると同時に、現在および将来的に活用できる情報を提供します。

どんな人が受けたらいいの?

【性分化疾患の個人歴または家族歴のある方】に
「性分化疾患NGSパネル検査」を受けることをおすすめします。

この検査は以下のような方に適しています:
・出生時に外性器が曖昧で性別判定が困難な方
・尿道下裂や停留精巣などの外性器異常がある方
・思春期が遅延している、または二次性徴が欠如している方
・予期しない二次性徴(男児の乳房発育、女児の過度な男性化など)がある方
・原発性無月経(初経が来ない)の方
・不妊症で精査が必要な方
・性腺形成不全が疑われる方
・家族に性分化疾患の方がいる場合
・性染色体異常が判明しており、詳細な遺伝子診断を希望される方
・将来子どもを持つことを考えている保因者の方で、リスク評価を希望される方

このパネル検査は、血液、抽出DNA、頬粘膜スワブ、または唾液検体で実施可能です。モザイク現象の検出は目的としておらず、腫瘍組織での検査は適応外です。

検査で得られる患者さんの潜在的利益は?

遺伝子検査により原因が判明すると、性分化疾患の診断確定や、適切な治療・管理方針の決定に役立ちます。また、リスクが判明した場合には、予防的治療や定期的なモニタリングを行うことができます。

遺伝子検査により以下の利益が期待できます:
・適切な診断の確立または確認
・性腺機能評価とホルモン補充療法の適応判断
・性腺腫瘍リスクの評価と予防的対応
・性別選択に関する医学的情報の提供
・外科的治療(外性器形成術など)の方針決定
・生殖能力の評価と将来の妊孕性温存の検討
・二次性徴の管理
・追加の関連症状のリスクの特定
・関連リソースやサポートへの患者の接続
・より個別化された治療と症状管理
・家族の危険因子に関する情報提供
・家族計画のためのオプション提供
・出生前・着床前診断の選択肢提供

患者さんで病原性変異が同定された場合、遺伝形式により兄弟姉妹や次世代のリスクが異なります。家族を検査することでそのリスクを明らかにすることが重要です。

対象遺伝子

詳しくはこちら

AKR1C2, AKR1C4, AMH, AMHR2, ANOS1, AR, ARL6, ARX, ATF3, ATRX, B3GLCT, BBIP1, BBS1, BBS10, BBS12, BBS2, BBS4, BBS5, BBS7, BBS9, BCOR, BMP15, BMP4, BMP7, C8orf37, CBX2, CCNQ, CDKN1C, CEP41, CHD4, CHD7, CKAP2L, CLPP, CREBBP, CTU2, CUL7, CYB5A, CYP11A1, CYP11B1, CYP17A1, CYP19A1, CYP21A2, DCAF17, DHCR24, DHCR7, DHH, DHX37, DMRT1, DMRT2, DVL1, DVL3, DYNC2H1, EFNB1, ERCC3, ERCC6, ERCC8, ESCO2, ESR1, ESR2, EVC, EVC2, FAT4, FBXL4, FEZF1, FGD1, FGF10, FGF17, FGF8, FGFR1, FGFR2, FGFR3, FIG4, FIGLA, FLNA, FOXL2, FRAS1, FREM2, FSHB, FSHR, GATA4, GLI3, GNRH1, GNRHR, GPC3, GRIP1, H6PD, HARS2, HCCS, HESX1, HHAT, HNF1B, HOXA13, HOXA4, HOXB6, HS6ST1, HSD17B3, HSD17B4, HSD3B2, ICK, IL17RD, INSL3, IRF6, KAT6B, KISS1, KISS1R, LARS2, LHB, LHCGR, LHX1, LHX3, LHX4, LMNA, LZTFL1, MAMLD1, MAP3K1, MBTPS2, MCM9, MED12, MID1, MKKS, MKRN3, MKS1, MSH5, MYRF, NEK1, NOBOX, NR0B1, NR2F2, NR3C1, NR5A1, NSDHL, NSMF, OPHN1, ORC1, PCNT, PDE4D, PEX1, PHF6, PITX2, POF1B, POLR3A, POLR3B, POR, PROK2, PROKR2, PROP1, PSMC3IP, PTDSS1, PTPN11, RAB23, RAB3GAP2, RBBP8, RIPK4, RNF216, ROR2, RSPO1, SALL1, SAMD9, SDCCAG8, SEMA3A, SETBP1, SGPL1, SHBG, SOHLH1, SOS1, SOX10, SOX2, SOX3, SOX9, SPECC1L, SPRY4, SRD5A2, SRY, STAG3, STAR, TAC3, TACR3, TALDO1, TMEM70, TOE1, TP63, TRAIP, TRIM32, TSPYL1, TTC8, TWIST2, TWNK, UBR1, VAMP7, WDPCP, WDR11, WDR35, WDR60, WNT4, WNT5A, WNT7A, WT1, WWOX, ZEB2, ZFPM2 ( 200遺伝子 )

これらの遺伝子は以下のような性分化の過程に関与しています:
・性腺発育関連遺伝子:SRY, SOX9, WT1, NR5A1, DMRT1, DHH など
・ホルモン合成関連遺伝子:CYP11A1, CYP17A1, CYP19A1, CYP21A2, HSD17B3, HSD3B2, SRD5A2 など
・ホルモン作用関連遺伝子:AR, ESR1, ESR2, NR3C1, AMH, AMHR2 など
・性器形成関連遺伝子:HOXA13, FGF8, WNT4, WNT5A, BMP4 など
・性腺刺激ホルモン関連遺伝子:GNRH1, GNRHR, FSHB, FSHR, LHB, LHCGR など
・シンドローム性疾患関連遺伝子:CHD7(CHARGE症候群), WT1(デニス・ドラッシュ症候群)など

※HOXA13遺伝子とSOX3遺伝子:現在の検査方法では、これらの遺伝子における三塩基反復配列の伸長は評価していません。

カバレッジ

カバレッジとは、遺伝子検査においてDNA配列がどの程度正確に読み取られたかを示す指標です。「20x」は同じ部位を20回読み取ることを意味し、読み取り回数が多いほど検査の精度が高くなります。

≥99% at 20x(読み取り深度20回以上)
これは、検査対象遺伝子の99%以上の領域を、20回以上の高い精度で読み取ることができることを示しています。

検体

血液(EDTAチューブ4ml×2本、紫色キャップ)、抽出DNA(EBバッファー中3μg)、頬粘膜スワブ、唾液(要請により採取キット提供)

※唾液・口腔粘膜擦過組織・血液いずれもオンライン診療が可能です。
 ほとんどの検査は唾液・口腔粘膜擦過組織で実施できます。
 血液検体の場合は、全国の提携医療機関で採血をお願いします。
 オンライン診療(ビデオ通話での診療)で遺伝カウンセリングを行った後、検体を当院にお送りいただく流れとなります。
 検体採取キットは検査料金をお支払いいただいた後にお送りいたします。ご自身で勝手に検体を採取しないでください。

検査の限界

詳しくはこちら

すべての配列決定技術には限界があります。この分析は次世代シーケンシング(NGS)により実施され、コード領域とスプライス接合部の検査を目的として設計されています。次世代シーケンシング技術と当院のバイオインフォマティクス分析により、偽遺伝子配列やその他の高度に相同な配列の寄与は大幅に減少しますが、これらは配列決定および欠失/重複分析の両方において病原性変異体対立遺伝子を同定するアッセイの技術的能力を時に妨げる可能性があります。

低品質スコアの変異確認および被覆標準を満たすためにサンガー配列決定が使用されます。注文された場合、欠失/重複分析は、1つの完全な遺伝子(頬粘膜スワブ検体および全血検体)および2つ以上の連続するエキソンサイズ(全血検体のみ)のゲノム領域の変化を同定できます。単一エキソンの欠失または重複が時に同定される場合がありますが、この検査では日常的に検出されません。同定された推定欠失または重複は、直交法(qPCRまたはMLPA)により確認されます。

この検査では、疾患を引き起こす可能性がある特定のタイプのゲノム変化は検出されません。これには、転座や逆位、反復伸長(例:三塩基またはヘキサ塩基)、ほとんどの調節領域(プロモーター領域)または深部イントロン領域(エキソンから20bp以上)の変化が含まれますが、これらに限定されません。この検査は体細胞モザイクまたは体細胞変異の検出を目的として設計または検証されていません。

※性分化疾患は非常に多様な病態を含むため、このパネル検査で病原性変異が検出されなくても、疾患を完全に否定することはできません。必要に応じて、追加の検査や専門医による総合的な評価が必要となる場合があります。

結果が出るまでの期間

2~3週間
※至急オプションを利用すると、結果が出るまでの期間が約7日短くなります。

料金

税込み550,000円
遺伝カウンセリング料金は別途30分16,500円(税込)

よくあるご質問

どのような症状があれば検査を受けるべきですか?
出生時に外性器が曖昧で性別判定が困難な方、尿道下裂や停留精巣などの外性器異常がある方、思春期が遅延している方、予期しない二次性徴がある方、原発性無月経の方、不妊症で精査が必要な方などにおすすめします。また、性分化疾患の家族歴がある場合も検査をご検討ください。
検査はどのように行いますか?
血液採取(4ml×2本)または唾液・頬粘膜スワブで検査可能です。唾液や頬粘膜の場合はオンライン診療も可能で、遠方の方でもクリニックにお越しいただかずに検査を受けられます。
家族も検査を受ける必要がありますか?
性分化疾患の遺伝形式は疾患によって異なります。常染色体劣性遺伝、X連鎖遺伝、常染色体優性遺伝など様々なパターンがあります。患者さんで病原性変異が同定された場合、遺伝カウンセリングにおいて家族のリスク評価を行い、必要に応じて家族検査をご提案します。
検査で異常が見つからなかった場合はどうなりますか?
この検査では200の遺伝子を対象としていますが、性分化疾患の原因はこれらの遺伝子に限られません。検査で病原性変異が検出されなくても、他の遺伝子や非遺伝的要因が関与している可能性があります。主治医と相談して、必要に応じて追加の検査や専門医による評価を受けることが重要です。
保険は適用されますか?
当検査は自費診療となり、保険適用外です。費用は税込み550,000円、別途遺伝カウンセリング料金(30分16,500円)が必要です。ただし、一部の性分化疾患は小児慢性特定疾病に指定されており、診断確定後は医療費助成を受けられる可能性があります。
結果はどのように説明されますか?
検査結果は遺伝カウンセリングにて詳しくご説明いたします。結果の意味、今後の対応、ご家族への影響、治療選択肢(ホルモン補充療法や外科的治療を含む)、性別選択に関する医学的情報などについて、専門的な観点から分かりやすくお伝えします。
子どもや将来の妊娠への影響はありますか?
性分化疾患の遺伝形式は疾患によって異なります。検査結果により、お子さんへの遺伝リスクや生殖能力についての情報が得られる場合があります。出生前診断や着床前診断など、将来の家族計画についてもご相談いただけます。
性分化疾患の治療はどのように行われますか?
治療は疾患の種類と重症度、患者さんの年齢や希望によって異なります。ホルモン補充療法(性ホルモン補充など)、外科的治療(外性器形成術、性腺摘出術など)、心理社会的サポートなどが含まれます。性別選択に関しては、医学的情報、本人や家族の意向、心理社会的要因などを総合的に考慮して、集学的チーム医療により決定されます。
予後はどうですか?
多くの性分化疾患では、外性器や生殖に関する問題以外は医学的に特に問題とならないことが多く、適切な治療とサポートにより通常の社会生活を送ることができます。ただし、一部の疾患では性腺腫瘍のリスク増加などがあるため、定期的なモニタリングが必要です。早期診断と適切な管理により、予後の改善が期待できます。
性別の決定はどのように行われますか?
新生児期に性別決定が必要な場合、染色体検査、ホルモン検査、画像検査、遺伝子検査などを迅速に行い、小児内分泌科、泌尿器科、外科、心理精神科、遺伝科などの専門家による集学的チームで評価します。医学的情報、将来の生殖能力、外科的治療の可能性、心理社会的要因などを総合的に考慮し、ご家族と十分に話し合って決定します。出生届は通常14日以内ですが、医師の診断書を添えれば期限を延長できます。
他の医療機関での検査との違いは何ですか?
当院では性分化疾患に関連する200の遺伝子を一度に検査でき、従来の単一遺伝子検査と比べて包括的な診断が可能です。オンライン診療にも対応しており、全国どこからでも検査を受けることが可能です。遺伝カウンセリングを重視し、検査前後の丁寧なサポートを提供しています。


プロフィール

この記事の筆者:仲田洋美(医師)

ミネルバクリニック院長・仲田洋美は、1995年に医師免許を取得して以来、のべ10万人以上のご家族を支え、「科学的根拠と温かなケア」を両立させる診療で信頼を得てきました。『医療は科学であると同時に、深い人間理解のアートである』という信念のもと、日本内科学会認定総合内科専門医、日本臨床腫瘍学会認定がん薬物療法専門医、日本人類遺伝学会認定臨床遺伝専門医としての専門性を活かし、科学的エビデンスを重視したうえで、患者様の不安に寄り添い、希望の灯をともす医療を目指しています。

仲田洋美のプロフィールはこちら