ACE, ACTG2, AFF3, AGT, AGTR1, ANOS1, ARL6, ATN1, BBS1, BBS2, BMP4, BMP7, BNC2, CCNQ, CDC5L, CENPF, CEP55, CHD1L, CPLANE1, DCHS1, DHCR7, DSTYK, EYA1, FANCB, FANCI, FANCL, FAT4, FGF20, FGFR2, FOXC1, FOXC2, FOXP1, FRAS1, FREM1, FREM2, GATA3, GLI3, GRIP1, HAAO, HNF1B, HOXA13, HOXA4, HOXB6, HPSE2, HSPA9, ITGA8, KCTD1, KYNU, LIFR, LRP4, MBTPS2, MUC1, MYH9, NAA10, NFIA, NIPBL, NRIP1, PAX2, PBX1, PDE6D, PIK3CA, PUF60, REN, RET, RMND1, RNU4ATAC, ROBO1, ROBO2, SALL1, SALL4, SIX1, SIX2, SIX5, SLIT2, SOX11, SOX17, SRGAP1, STRA6, TBC1D1, TBX18, TNXB, TRAP1, TTC8, UMOD, UPK3A, WDR35, WNT4, WT1 ( 88遺伝子 )
主要な遺伝子の詳細:
・PAX2遺伝子:
転写因子をコードし、腎臓と眼の発生に重要な役割を果たします。変異により腎コロボーマ症候群を引き起こし、低形成腎、異形成腎、腎無形成と眼のコロボーマを特徴とします。
・HNF1B遺伝子:
転写因子をコードし、腎臓、膵臓、肝臓、生殖器の発生に関与します。変異により嚢胞性腎疾患、腎形成不全、糖尿病、膵臓の低形成を引き起こします。
・EYA1遺伝子:
転写コアクチベーターをコードし、腎臓と耳の発生に重要です。変異により分岐耳腎症候群(BOR症候群)を引き起こし、鰓弓異常、聴覚障害、腎臓の異常を特徴とします。
・SALL1遺伝子:
転写抑制因子をコードし、腎臓や四肢の発生に関与します。変異によりタウンズ・ブロックス症候群を引き起こし、鎖肛、耳介異常、母指の奇形、腎臓の異常を特徴とします。
・SIX1, SIX2, SIX5遺伝子:
転写因子ファミリーで、腎臓や耳の発生に重要な役割を果たします。SIX1とSIX5の変異は分岐耳腎症候群を、SIX2の変異は腎形成不全を引き起こします。
・RET遺伝子:
受容体型チロシンキナーゼをコードし、尿管芽の成長と分岐に重要です。変異により腎無形成、低形成腎、水腎症を引き起こします。
・BMP4, BMP7遺伝子:
骨形成タンパク質をコードし、腎臓の発生と分化に関与します。変異により腎形成不全を引き起こします。
・FRAS1, FREM1, FREM2, GRIP1遺伝子:
細胞外マトリックスタンパク質をコードします。変異によりフレイザー症候群を引き起こし、眼瞼癒着、合指症、腎臓の異常を特徴とします。
・GLI3遺伝子:
転写因子をコードし、Sonic hedgehogシグナル伝達経路に関与します。変異によりパリスター・ホール症候群を引き起こし、視床下部過誤腫、多指症、肛門閉鎖、腎臓の異常を特徴とします。
・NIPBL遺伝子:
コヒーシン複合体の調節に関与します。変異によりコルネリア・デ・ランゲ症候群を引き起こし、特徴的な顔貌、上肢の異常、知的障害、腎臓の異常を特徴とします。
・WNT4遺伝子:
Wntシグナル伝達経路に関与し、腎臓と生殖器の発生に重要です。変異により腎無形成や生殖器の異常を引き起こします。
・WT1遺伝子:
転写因子をコードし、腎臓と生殖器の発生に重要です。変異によりDenys-Drash症候群やFrasier症候群を引き起こし、腎症、性分化異常、Wilms腫瘍を特徴とします。
・ROBO1, ROBO2遺伝子:
軸索ガイダンス受容体をコードし、尿管芽の発生に関与します。変異により膀胱尿管逆流症や腎形成不全を引き起こします。
・GATA3遺伝子:
転写因子をコードし、腎臓、副甲状腺、聴覚器の発生に関与します。変異によりHDR症候群(低副甲状腺機能症・難聴・腎臓病)を引き起こします。
・UMOD遺伝子:
尿中のタムホースフォールタンパク質をコードします。変異により常染色体優性尿細管間質性腎疾患を引き起こします。