正常範囲 normal range
医学においては、医師が患者の検査結果を解釈する際に用いる一連の値のことを正常範囲と言います。
データは正規分布することを前提として、ある検査項目の正常範囲は、健康な集団の95%に見られる結果に基づいています。
検査結果が正常範囲外であっても健康である場合もあれば、検査結果が正常範囲内であっても健康上の問題を抱えている場合もあります。
要するに、正常範囲内にあれば病気ではないと言えるものではない、ということですし、逆に正常範囲外、つまり異常値にあることが病気であることと同じではありません。
ある検査の正常範囲は、異なるグループの人々(例えば、男性と女性、大人と子ども)で異なる場合があります。基準間隔、基準範囲、基準値とも呼ばれています。
この記事の著者:仲田洋美医師
医籍登録番号 第371210号
日本内科学会 総合内科専門医 第7900号
日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医 第1000001号
臨床遺伝専門医制度委員会認定 臨床遺伝専門医 第755号