医学用語さ行 主要組織適合遺伝子複合体(MHC)
主要組織適合遺伝子複合体(MHC)
この記事の著者:仲田洋美医師
医籍登録番号 第371210号
日本内科学会 総合内科専門医 第7900号
日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医 第1000001号
臨床遺伝専門医制度委員会認定 臨床遺伝専門医 第755号
MHCタンパクは,第6染色体上のヒト白血球抗原human leukocyteantigen(HLA)領域内に存在する高度に可変的な遺伝子ファミリーから産生されます.
この領域は200種類以上の遺伝子を含み,それらは可変性に富む細胞表面タンパクをコードする特定のHLAタンパクは個人特有なのですが,遺伝的に類似した集団の中で共有されています.
HLAタンパクは細胞にとって一種の指紋のように機能し,非自己の細胞に対して自己の細胞を確認する中心的手段となっています.
MHC-classIはα1 α2 α3 β2-ミクログロブリン の4量体.
各個人において, MHC-I分子とMHC-Ⅱ分子はそれぞれ基本的な3種類の遺伝子ファミリーから産生されます.
MHC-Iの場合,HLA-A, HLA-B, HLA-Cが可変性に富むα鎖を産生する一方,MHC-I複合体の成分であるインバリアントβ2ミクログロブリンは第15染色体上の遺伝子から産生されます.
MHC-Ⅱでは, HLADP,HLA-DQ,HLA-DR遺伝子が可変的なα鎖とβ鎖を産生する、
加えて, HLA-DR遺伝子は余分なβ鎖を持つことが多いため,4種類のMHC-Ⅱ分子を産生することができることになります.



