医学的所見 medical findings
医学的所見とは、医師が診察した患者の身体的・心理的な事象のすべてを意味する。診察は、医師の感覚による身体検査と簡単な医療機器によって構成され、臨床所見を構築しています。医師の感覚による身体検査には視診・問診・聴診・触診・打診があり、あなたが目の前に現れた時から既に診察は始まっています。
必要に応じて、医療機器を用いた処置を含む更なる検査を行っていきます。臨床所見は、医師が診断した主観的な出来事に関連しているため、患者の病歴にある主観的事象とは区別されます。
医学所見の定義
所見とは、疾患の臨床的、実験的、または分子的な証拠(または証拠がないこと)である。異常所見がないこともまた「異常所見なし」という医学所見です。
所見の種類
定性か定量か
医学的所見には以下のようなものがあります。
- 定量的所見
- コレステロール値など数値で表される所見
- 定性的所見
- 意識が混濁している、新型コロナウイルスPCR検査陽性・陰性、など。
このように抽出された医学的所見の組み合わせから、医師は診断を導き出します。これらの診断と一致しない医学的所見は、症状が他の病気を示す可能性のある補助的な医学的所見として分類されます。
どの場面で得られたか
医学的所見は、その性質によって以下のようにも分類されます。
- 臨床所見
- 患者の理学所見など医師が臨床現場で診察した結果、患者から得た所見のことを言います。
- 検査所見
- 中間的な生物学的バイオマーカーに関連する所見。
- 病理学的または病理組織学的所見
- 病気によって生じた物理的な損傷や病気を引き起こす細胞の組織に対する進出や組織が病気になってしまったことによる変化に関連する所見。
所見は、対象となる医療検査中に現れることもあれば、関係のない探索中に予期せず現れることもあります。
所見と症状
医学的所見を確認する過程では、収集された医学的特性の経験的特徴(発見できるもの)が引き出され、病気の症状が強調される。医学的所見を得ることは、正確な診断や病状の把握につながるため、医師の主な仕事の一つとなっています。
この記事の著者:仲田洋美医師
医籍登録番号 第371210号
日本内科学会 総合内科専門医 第7900号
日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医 第1000001号
臨床遺伝専門医制度委員会認定 臨床遺伝専門医 第755号