脂肪酸
化学、特に生化学において、脂肪酸は脂肪族鎖を持つカルボン酸であり、飽和または不飽和のどちらかである。天然に存在する脂肪酸のほとんどは、4から28の偶数の炭素原子の非分岐鎖を有する。脂肪酸は、ヒトではトリグリセリド、リン脂質、コレステロールエステルという3種類の主要なエステルとして存在する。脂肪酸は、動物にとって重要な燃料源であると同時に、細胞にとっては細胞膜を構成したりする重要な構造成分である。
飽和脂肪酸
炭素-炭素の単結合で結ばれたCH2基の非分岐の直鎖をもち、末端のカルボン酸基が1つである。飽和という言葉は、分子内の各炭素に結合している水素原子の数が最大である、つまりそれ以上の水素原子を結合することができないことを示している。
不飽和脂肪酸
不飽和脂肪酸の炭素鎖には、末端にカルボキシル基(-COOH)を持つ二重結合が1つ以上存在する。脂肪酸は、二重結合の数によって2つのグループに分けられる。二重結合が1つのものを一価不飽和脂肪酸、2つ以上あるものを多価不飽和脂肪酸と呼ぶ。
この記事の著者:仲田洋美医師
医籍登録番号 第371210号
日本内科学会 総合内科専門医 第7900号
日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医 第1000001号
臨床遺伝専門医制度委員会認定 臨床遺伝専門医 第755号