サイトカイン

サイトカインとは?

サイトカインとは主として免疫系細胞から分泌されるタンパクで、標的細胞表面に存在する受容体を介して細胞間の情報伝達を担う。
遠くに作用するものをホルモンと呼びますが、ホルモンは特定の臓器で産生されて、血液循環にのり、遠くの臓器や組織で作用します。
これに対してサイトカインは限られた局所、産生細胞から近くで作用します。
以前は、ケモカインやリンパ球から産生されるものはリンフォカインと呼ばれていました。
しかし、リンフォカインがリンパ球以外でも作られていたりということがわかってきて、サイトカインという名称に変更されました。
サイトカイン同士は複雑なネットワークを形成しており、協調や拮抗など相互に作用し合うことで免疫系全体を制御していますが、同じ分子が共同したり拮抗したりすることもあり、場面場面で非常に複雑な働きをします。
一つのサイトカインが産生されるとそれが刺激となり、次々に他のサイトカインが順次誘導されて次の反応を起こす現象をサイトカインカスケードと呼び、炎症応答に必須となっています。
サイトカインには非常に多くの種類があり、免疫・炎症反応、細胞増殖や分化、細胞死など様々な生体内の現象に関与します。

この記事の著者:仲田洋美医師
医籍登録番号 第371210号
日本内科学会 総合内科専門医 第7900号
日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医 第1000001号
臨床遺伝専門医制度委員会認定 臨床遺伝専門医 第755号