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シスエレメント

シスエレメント

シスエレメントは隣接する遺伝子の転写を制御するノンコーディングDNAの領域である。Cis-regulatory elementシス制御エレメント (CRE) または Cis-regulatory moduleシス制御モジュール (CRM)とも呼ばれる。シスエレメントは遺伝子制御ネットワークの重要な構成要素であり、進化発生生物学で研究されている胚発生の形態形成や解剖学的な発達などを制御する。

シスエレメントは、制御する遺伝子の近傍に存在する。シスエレメントは通常、転写因子と結合することにより、遺伝子の転写を制御している。一つの転写因子が多くのシスエレメントと結合することで、多くの遺伝子の発現を制御することができる。これがpleiotropy(多面発現、多面作用)、すまわち1つの遺伝子が沢山の形質に影響を与えることと可能にしていると考えられている。ラテン語の接頭辞 cis は「こちら側」を意味していて、シスエレメントは転写される遺伝子と同じDNA分子上にある。

シスエレメントは、通常100-1000塩基対の長さのDNA領域である(参考文献)。シスエレメントには多くの転写因子が結合し、近傍の遺伝子の発現を制御し、その転写速度を調整することができる。(1つのシス制御要素が複数の遺伝子を制御することができ)、逆に(1つの遺伝子が複数のシス制御モジュールを持つこともある)。シス制御モジュールは、細胞内の特定の時間・場所で活性な転写因子と関連するコファクターを統合し、この情報を読み取って出力を行うことでその機能を遂行する。

この記事の著者:仲田洋美医師
医籍登録番号 第371210号
日本内科学会 総合内科専門医 第7900号
日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医 第1000001号
臨床遺伝専門医制度委員会認定 臨床遺伝専門医 第755号

仲田洋美 医師(臨床遺伝専門医)

この記事の監修・執筆者:仲田 洋美

(臨床遺伝専門医/がん薬物療法専門医/総合内科専門医)

ミネルバクリニック院長。1995年に医師免許を取得後、 臨床遺伝学・内科学・腫瘍学を軸に診療を続けてきました。 のべ10万人以上のご家族の意思決定と向き合ってきた臨床遺伝専門医です。

出生前診断(NIPT・確定検査・遺伝カウンセリング)においては、 検査結果の数値そのものだけでなく、 「結果をどう受け止め、どう生きるか」までを医療の責任と捉え、 一貫した遺伝カウンセリングと医学的支援を行っています。

ハイティーンの時期にベルギーで過ごし、 日本人として異文化の中で生活した経験があります。 価値観や宗教観、医療への向き合い方が国や文化によって異なることを体感しました。 この経験は現在の診療においても、 「医学的に正しいこと」と「その人にとって受け止められること」の両立を考える姿勢の基盤となっています。

また、初めての妊娠・出産で一卵性双生児を妊娠し、 36週6日で一人を死産した経験があります。 その出来事は、妊娠・出産が女性の心身に与える影響の大きさ、 そして「トラウマ」となり得る体験の重みを深く考える契機となりました。 現在は、女性を妊娠・出産のトラウマから守る医療を使命の一つとし、 出生前診断や遺伝カウンセリングに取り組んでいます。

出生前診断は単なる検査ではなく、 家族の未来に関わる重要な意思決定です。 年齢や統計だけで判断するのではなく、 医学的根拠と心理的支援の両面から、 ご家族が後悔の少ない選択をできるよう伴走することを大切にしています。

日本人類遺伝学会認定 臨床遺伝専門医/日本内科学会認定 総合内科専門医/ 日本臨床腫瘍学会認定 がん薬物療法専門医。 2025年には APAC地域における出生前検査分野のリーダーとして国際的評価を受け、 複数の海外メディア・専門誌で特集掲載されました。

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