生検
病理学者(病理医)による検査のために細胞や組織を取り出すことを生検といいます。病理医は、組織を顕微鏡で観察したり、細胞や組織に対して他の検査を行ったりします。
生検の種類
生検にはさまざまな種類があります。最も一般的なものは以下の通りです。
- (1)切開生検
- 組織の一部をサンプルとして切開採取する方法。
- (2)切除生検
- しこりや疑わしい部分全体を採取する方法。
- (3)針生検
- 針を使って組織や液体を採取する方法。太い針を使用する場合はコアバイオプシーcore biopsyと呼ばれ、細い針を使用する場合は細針吸引生検fine needle aspirationと呼ばれます。
- (4)鉗子生検
- 内視鏡から鉗子を通して組織採取する方法。
- (5)迅速生検
- 手術中に採取した標本に悪性疾患がないかどうかをみるのが一般的です。この場合は凍結切片で診断がなされます。センチネルリンパ節生検の迅速生検結果はどの範囲を手術するかという術式に影響を及ぼします。
この記事の著者:仲田洋美医師
医籍登録番号 第371210号
日本内科学会 総合内科専門医 第7900号
日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医 第1000001号
臨床遺伝専門医制度委員会認定 臨床遺伝専門医 第755号