Src homology 3 (SH3)
Src homology 3 (SH3) ドメインは、細胞増殖、遊走、細胞骨格の修飾など、重要な細胞内情報伝達経路の制御に関与している。このため、SH3ドメインに結合する高親和性ペプチドは、がん治療薬の候補として創薬のターゲットとなっている。
Src ファミリーのタンパク質チロシンキナーゼ(PTK)、ミオシン、コータクチン、アンフィフィシン、スペクトリンなど、多くのタンパク質は、約60個のアミノ酸からなるSrc homology 3(SH3)ドメインを持つ。
SH3ドメインは、SrcファミリーPTKの6つのドメインの1つとして、基質認識、膜局在化、キナーゼ活性の制御において重要な役割を担っている(文献)。 SH3ドメインはプロリンリッチ配列、特に左巻きポリプロリン2(PPII)構造を持つPxxPモチーフと結合する(文献)。クラスIはコンセンサス配列RXLPPXPと、クラスIIはコンセンサス配列XPPLPXRと、それぞれ逆向きに結合する。