発生学
多細胞生物では卵子に精子が受精することで受精胚(胚)となり、この1個の細胞から規則正しい順序で複雑なからだを順に成熟して幼生、成体とつくり上げる。1個の胚から成体となるまでの過程を生物学的に発生とよび、胚や胎児の形成と発達を研究する学問を発生学と呼ぶ。
発生は個体発生と系統発生の2つに大別されるが、通常は個体発生のことを発生という。
個体発生(こたいはっせい ontigeny, ontogenesis)とは、通常は卵の受精から成体までの生物の起源と身体的心理的発達をさす。これに対して例えば魚などの生物種の進化の歴史を系統発生phylogenyといい、それを研究する学問を系統発生学と呼ぶ。
また発生現象は,個体発生と系統発生の2つに大別され,通常は前者をいう。
この記事の著者:仲田洋美医師
医籍登録番号 第371210号
日本内科学会 総合内科専門医 第7900号
日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医 第1000001号
臨床遺伝専門医制度委員会認定 臨床遺伝専門医 第755号