コドンのウォブルポジション
コドンのウォブルポジションとは、コドンの中の3番目のヌクレオチドを指す。
このヌクレオチドには2つの大きな特徴がある。
コドンの3番目の位置では、mRNA内のコドンと、それに対応するtRNAとの結合が非常にゆるやかになる。このため、コドンの3番目の位置には、ワトソン・クリックではない、つまり、グアニンとシトシン、アデニンとチミン以外のタイプの塩基対が存在する。
遺伝暗号には冗長性があり、複数の異なるコドンが同じアミノ酸をコードしている。多くの場合、この冗長性は、最初の2つのヌクレオチドが同じで、3番目の位置のヌクレオチドが異なる複数のコドンが同じアミノ酸をコードするように、3番目のコドンの位置で指定される。
この記事の著者:仲田洋美医師
医籍登録番号 第371210号
日本内科学会 総合内科専門医 第7900号
日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医 第1000001号
臨床遺伝専門医制度委員会認定 臨床遺伝専門医 第755号