哺乳類の大脳皮質は、(1)分子層、(2)外顆粒層、(3)外錐体細胞層、(4)内顆粒層、(5)神経細胞層(内錐体細胞層)、(6)多型細胞層の6層の構造をとる。この6層構造は、神経細胞が増殖する場所から配置される場所へと自ら移動して形成されのであるが、早くできた神経細胞がより深層に、後からできた神経細胞が浅い層に分布する「インサイド・アウトパターン」を取りながら、皮質を形成する。

上図は放射状移動によるマウス大脳皮質の発達を模式化したものである。
皮質形成は「インサイド・アウト」の方法で進む。神経細胞の前駆細胞は側脳室(LV)の表面に沿った心室帯(VZ)に存在する。最も早く生まれたニューロンは、VZの上に整列し、若年層の腹面(PS)で前板を形成する。次に誕生したニューロンの波(赤)は、前板を辺縁帯と亜板に分割し、その間に皮質板を形成する。次のニューロン群(黄色)は、皮質板の前板(赤)を越えて移動し、より表層を形成する。その後、ニューロンの連続した波が前任者を越えて6つの異なる層に移行し、最も深い層には最も早く生まれた皮質板ニューロンが存在する。これを大脳皮質のインサイドアウト形成と表現する。また、前板(PP)、表層縁辺部(MZ)、下板(SP)とも表示されている。下)発生過程における大脳皮質のゾーンの違い。VZはLVの表面に沿って存在する。VZはLVの表面に沿って存在し、ニューロンの第一波であるPPはVZの上に位置する。次のニューロンの波は皮質板を形成し、PPを表層のMZ(髄膜の表面にあり、主にCajal-Retzius細胞で構成される)とSPに分ける。脳が成熟すると、ニューロンはより長い距離を移動しなければならず、細胞体の少ない中間ゾーン(IZ)を通過し、そのほとんどが増加する突起軸索で構成される。(出典)
この記事の監修・執筆者:仲田 洋美
(臨床遺伝専門医/がん薬物療法専門医/総合内科専門医)
ミネルバクリニック院長。1995年に医師免許を取得後、
臨床遺伝学・内科学・腫瘍学を軸に診療を続けてきました。
のべ10万人以上のご家族の意思決定と向き合ってきた臨床遺伝専門医です。
出生前診断(NIPT・確定検査・遺伝カウンセリング)においては、
検査結果の数値そのものだけでなく、
「結果をどう受け止め、どう生きるか」までを医療の責任と捉え、
一貫した遺伝カウンセリングと医学的支援を行っています。
ハイティーンの時期にベルギーで過ごし、
日本人として異文化の中で生活した経験があります。
価値観や宗教観、医療への向き合い方が国や文化によって異なることを体感しました。
この経験は現在の診療においても、
「医学的に正しいこと」と「その人にとって受け止められること」の両立を考える姿勢の基盤となっています。
また、初めての妊娠・出産で一卵性双生児を妊娠し、
36週6日で一人を死産した経験があります。
その出来事は、妊娠・出産が女性の心身に与える影響の大きさ、
そして「トラウマ」となり得る体験の重みを深く考える契機となりました。
現在は、女性を妊娠・出産のトラウマから守る医療を使命の一つとし、
出生前診断や遺伝カウンセリングに取り組んでいます。
出生前診断は単なる検査ではなく、
家族の未来に関わる重要な意思決定です。
年齢や統計だけで判断するのではなく、
医学的根拠と心理的支援の両面から、
ご家族が後悔の少ない選択をできるよう伴走することを大切にしています。
日本人類遺伝学会認定 臨床遺伝専門医/日本内科学会認定 総合内科専門医/
日本臨床腫瘍学会認定 がん薬物療法専門医。
2025年には APAC地域における出生前検査分野のリーダーとして国際的評価を受け、
複数の海外メディア・専門誌で特集掲載されました。