エステラーゼ(エステル加水分解酵素)

エステラーゼ(エステル加水分解酵素)とは?

エステラーゼ(エステル加水分解酵素)は、加水分解と呼ばれる水との化学反応により、エステルを酸とアルコールに分解するヒドロラーゼ酵素である。
エステル化と加水分解

エステルとは酸の水素をアルキル基などの有機基で置換した有機化合物のこと。天然の油脂やエッセンシャルオイルの多くは、脂肪酸のエステルである。
エステル

エステラーゼには、基質特異性、タンパク質構造、生物学的機能が異なるさまざまな種類が存在する。

エステラーゼの種類とその基質

アセチルエステラーゼ(EC 3.1.1.6):アセチル基を切断する
コリンエステラーゼ
アセチルコリンエステラーゼ、神経伝達物質であるアセチルコリンを不活性化する。
シュードコリンエステラーゼ、幅広い基質特異性を持ち、血漿や肝臓に存在する。
ペクチンエステラーゼ (EC 3.1.1.11) 果汁を清澄化する。
EC 3.1.2: チオレスター加水分解酵素
チオエステラーゼ
ユビキチンカルボキシ末端加水分解酵素L1
EC 3.1.3: リン酸モノエステル加水分解酵素
ホスファターゼ(EC 3.1.3.x):リン酸モノエステルをリン酸イオンとアルコールに加水分解します。
アルカリホスファターゼ(EC 3.1.3 x) ヌクレオチド、タンパク質、アルカロイドなど多くの分子からリン酸基を除去する。
ホスホジエステラーゼ(PDE):セカンドメッセンジャーであるcAMPを不活性化する。
cGMP特異的ホスホジエステラーゼタイプ5、シルデナフィル(バイアグラ)で阻害される
フルクトースビスホスファターゼ(3.1.3.11)、糖新生においてフルクトース-1,6-ビスリン酸をフルクトース-6-リン酸に変換する。
EC 3.1.4: リン酸ジエステル加水分解酵素
EC 3.1.5: 三リン酸モノエステル加水分解酵素
EC 3.1.6:硫酸エステル加水分解酵素(スルファターゼ)
EC 3.1.7:二リン酸モノエステル加水分解酵素(ジホスファターゼ
EC 3.1.8:リン酸トリエステル加水分解酵素
エクソヌクレアーゼ(デオキシリボヌクレアーゼ,リボヌクレアーゼ
EC 3.1.11:5′-ホスホモノエステルを生成するエクソデオキシリボヌクレアーゼ
EC 3.1.13:5′-ホスホモノエステルを生成するエクゾリボヌクレアーゼ
EC 3.1.14:3′-ホスホモノエステルを生成する脱オリボヌクレアーゼ
EC 3.1.15:リボまたはデオキシ-のいずれかで活性化するエクソヌクレアーゼ
エンドヌクレアーゼ(デオキシリボヌクレアーゼ,リボヌクレアーゼ)
エンドデオキシリボヌクレアーゼ
エンドリボヌクレアーゼ
デオキシ-またはリボ-で活性化するエンドヌクレアーゼ

この記事の著者:仲田洋美(医師)

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