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PSAP



PSAP

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遺伝子名 PSAP
遺伝子座MIM番号 176801
遺伝子座 10q22.1
遺伝形式 常染色体劣性
疾患名 異染性白質ジストロフィー(Metachromatic leukodystrophy;MLD)
疾患頻度 罹患率は4万~16万人に1人とされている。
症状 脱髄性のリソソーム蓄積症で、リソソームのアリルスルファターゼA (ARSA)の活性低下により起こる。活性低下の結果、中枢および末梢神経にスルファチドが蓄積し、大脳白質が広範囲に障害され、認識、運動機能がともに損なわれる。PSAP遺伝子の変異によってスフィンゴリピドアクチベーターBが活性低下し、ARSA が正常であってもMLDバリアントを引き起こすことが知られている。生後15-24ヶ月頃に発症する、乳幼児型が全体の50-60%をしめる。筋力低下、表情が乏しいなど初発症状がある。言葉の消失、嚥下困難、下肢からはじまる痙性まひ、けいれんなどの症状が出現し、退行してゆく。若年型は3歳~10歳から歩行障害、知的障害、錐体路症状など出現し進行する。成人型は20歳以降で痴呆などの症状で発症し、精神症状を伴う場合もある。頭部MRIで、著明な白質変性を認める。
表現型MIM番号 249900

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プロフィール

この記事の筆者:仲田洋美(医師)

ミネルバクリニック院長・仲田洋美は、日本内科学会内科専門医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医 、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医として従事し、患者様の心に寄り添った診療を心がけています。

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