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LHX3

LHX3

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遺伝子名 LHX3
遺伝子座MIM番号 600577
遺伝子座 9q34.3
遺伝形式 常染色体劣性
疾患名 複合下垂体ホルモン欠損症(CPHD)3型
疾患頻度
症状 複合下垂体ホルモン欠損症(combined pituitary hormone deficiency:CPHD)は、成長ホルモン(GH)、甲状腺刺激ホルモン(TSH)、ゴナドトロピンである黄体化ホルモン(LH)と卵胞刺激ホルモン(FSH)、プロラクチン(PRL)、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)が欠乏する。ホルモン欠乏による多彩な症状を呈し、CPHD3型では下垂体性小人症、感音性難聴、短頸を特徴とする。

1)GH欠損は①新生児低血糖②バランスのとれた低身長と遺伝性骨異形成や慢性疾患がない骨年齢遅延で-3SDを超える著しい低身長、-2SDから-3SDの中等度の低身長で身長増加速度が25パーセンタイル未満、身長増加速度が5パーセンタイル未満の著しい低下を認めるときに疑われる。

2)TSH欠損は成長障害、体重増加不良、骨成熟遅延を示す小児で疑われる。先天性甲状腺機能低下症の新生児では最初の1か月はほとんど症状を示さない。後に現れてくる症状には大きな小泉門(直径1 cm以上)、出生後1週間以上続く黄疸、巨舌、枯れた泣き声、腹部膨満、臍ヘルニア、低緊張がある。

3)LH/FSH欠損は尿道下裂や停留睾丸を伴わずに小陰茎を示す新生男児(満期産で伸展した時の陰茎長が2.5 cm未満)、思春期発来が14歳以降あるいは二次性徴が停止した男性、14歳以降で乳房発育や月経を認めない女性で疑われる。

4)PRL欠損は不妊や乳汁分泌不全の成人で疑われる。

5)ACTH欠損は持続的な衰弱、熱発、腹痛、食思不振、体重減少を示す小児で疑われる。急性ACTH欠損の症状には急性の低血圧、脱水、低ナトリウム血症、高カリウム血症、低血糖を伴うショックがある。

表現型MIM番号 221750

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プロフィール

この記事の筆者:仲田洋美(医師)

ミネルバクリニック院長・仲田洋美は、日本内科学会内科専門医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医 、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医として従事し、患者様の心に寄り添った診療を心がけています。

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