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LAMA2

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遺伝子 LAMA2
遺伝子座MIM番号 156225
遺伝子座 6q22.33
遺伝形式 常染色体劣性
疾患 メロシン欠損型先天性筋ジストロフィー
疾患頻度 欧米では非福山型(古典型)の約半数はメロシン欠損型とされるが,本邦での報告は非常に稀である.
症状 完全欠損型の臨床症状は重症で,出生時よりの哺乳困難,啼泣微弱,著明な筋緊張低下,筋力低下,顔面筋罹患,多関節拘縮,を認める.出生時より呼吸障害はあるが,換気補助を必要とするほどの呼吸障害は,遅れて乳幼児期に発症する.最高運動到達は通常独坐か支え立位で,歩行可能例は少ない.進行性に関節変形,拘縮,側弯が生じる.腱反射は早期に消失する.部分欠損例は発症が遅く,肢帯型筋ジストロフィーに類似した緩徐進行性の筋力低下を示す.心合併症は非常に稀である.約30%の例でてんかんの発症を認め,知能は多くは正常から境界域である.検査所見では著明なCK値上昇(通常の10~150倍)と頭部MRIの白質病変が特徴である.頭部MRIは,生後6カ月以後に白質に広範なT2強調で高信号,T1強調で低信号の領域を認め生涯消えることがなく,脳梁や内包は障害されない.1/3の例に小脳低形成,一部の例では後頭葉に限局して皮質形成異常を認める.
脱髄性の末梢神経障害を生じ,運動神経優位だが感覚神経も障害され,生後6カ月以後に末梢神経伝導速度遅延が認められることが多い.視覚誘発電位や体性感覚誘発電位の遅延も認める.筋病理は様々な程度の壊死再生所見と結合組織増加,時に炎症細胞浸潤を認める.
表現型MIM番号 607855

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プロフィール

この記事の筆者:仲田洋美(医師)

ミネルバクリニック院長・仲田洋美は、日本内科学会内科専門医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医 、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医として従事し、患者様の心に寄り添った診療を心がけています。

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