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GNPTAB

GNPTAB

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遺伝子名 GNPTAB
遺伝子座MIM番号 607840
遺伝子座 12q23.2
遺伝形式 常染色体劣性
疾患名 ムコリピドーシスⅡ型(I-cell病)、ムコリピドーシスⅢ型
疾患頻度 10万~20万人に1人くらい
症状 Hurler病(MPS I(ムコ多糖症Ⅰ型)の重症型);特異的顔貌、精神運動発達障害、神経学的退行、角膜混濁、緑内障、繰り返す中耳炎、難聴、骨形成不全、閉塞性呼吸障害、心臓弁膜症、肝臓、脾臓の腫大、関節可動域性制限、臍ヘルニア、そけいヘルニア、などの全身症状を呈する。

ムコリピドーシスⅡ型(I-cell病);多くの臨床症状がHurler病と共通するが,I-cell病ではムコ多糖尿はみられず,また発症は比較的早い。一部の患者は,出生時に異常な顔貌,頭蓋顔面異常,関節の可動制限,筋緊張低下などの明らかな臨床症状を示す。非免疫性胎児水腫が認められる場合がある。その他,重度の精神運動発達遅滞,異常な顔貌,後側弯や腰椎の突背などの骨格症状にて発症する。また先天性股関節脱臼,鼠径ヘルニア,歯肉腫大を示す場合もある。予後は生後1年以内に発症し、小児期早期に死亡する。

ムコリピドーシスⅢ型;ムコリピドーシスII型の軽症型で、関節硬直や低身長が3歳か5歳前後からみられるようになる。進行性の股関節破壊と中等度の多発性異骨症が明らかとなる。下部腸骨翼,大腿骨頭の外反変形を伴う近位大腿骨端の扁平化,前部第3腰椎の形成異常などの放射線学的所見が特徴的である。眼科的所見として角膜混濁,網膜症,乱視などがある。視野障害はそれほど多くない。患者によっては学習障害もしくは精神遅滞がみられる。骨変形により頸髄圧迫症状が進行する。予後は成人期まで達することができる。

表現型MIM番号 252500252600

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プロフィール

この記事の筆者:仲田洋美(医師)

ミネルバクリニック院長・仲田洋美は、日本内科学会内科専門医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医 、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医として従事し、患者様の心に寄り添った診療を心がけています。

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