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染色体検査(Gバンド法)|不妊・習慣流産・先天異常の原因検索|ミネルバクリニック

染色体検査(Gバンド法)|不妊・習慣流産・先天異常の原因検索|ミネルバクリニック

染色体検査(Gバンド法)とは

染色体検査(Gバンド法)は、ヒトの細胞内にある46本の染色すべての数や形(構造)を調べる最も標準的な検査です。

顕微鏡下で染色体を観察し、染色体特有の「縞模様(バンド)」を分析することで、染色体の数の異常(トリソミーなど)や、大きな構造の異常(転座、欠失、重複など)を検出します。

【地図に例えると】
・Gバンド法:世界地図を広げて「国」の形や配置、数が合っているかを確認する検査です。
・細かい番地(遺伝子レベル)までは見えませんが、全体的なバランスや配置換え(転座)を見つけるのに適しています。

検査の対象となる方

主に以下のようなお悩みをお持ちの方に、第一選択として推奨されます。

主な適応

  • 不妊症・不育症・習慣流産:ご夫婦のどちらかに「均衡型転座」などの染色体構造異常がある場合、流産の原因となることがあります。
  • 無月経・原発性卵巣不全:女性ホルモンの異常や月経が来ない場合、X染色体の異常(ターナー症候群など)を確認します。
  • 男性不妊:精液検査で無精子症や乏精子症と診断された場合、クラインフェルター症候群などの可能性を調べます。
  • 先天異常・発育遅滞:特徴的なお顔つきや多発奇形があり、染色体疾患が疑われる場合。

マイクロアレイ検査(CMA)との違い

「詳しく調べるならマイクロアレイの方が良いのでは?」と思われるかもしれませんが、Gバンド法でなければ見つけられない異常があります。

それが「均衡型転座(きんこうがたてんざ)」です。

均衡型転座とは

均衡型転座とは、染色体の一部が切れて、別の染色体にくっついている状態です。遺伝物質の「量」自体は増減しておらず「場所」が変わっているだけなので、ご本人は健康で症状がないことがほとんどです。

しかし、お子様を作る際に、卵子や精子の染色体バランスが不均衡になりやすく、不妊や流産の原因となることがあります。

マイクロアレイ検査は「量の変化」を見る検査なので、この均衡型転座を検出できません。そのため、不妊・不育症の原因検索には、まずGバンド法が選ばれます。

【重要】臨床遺伝専門医による結果説明

染色体検査の結果報告書は、専門用語や記号(核型:46,XY,t(11;22)など)で記載されており、一般の方が正しく理解するのは困難です。

特に、染色体の構造異常(転座や逆位など)が見つかった場合、それが「正常変異(個性)」なのか「病的なもの」なのか、そして「将来の妊娠にどう影響するのか」を正しく理解することが非常に重要です。

ミネルバクリニックでは、臨床遺伝専門医である院長が、検査結果の意味を分かりやすく丁寧にご説明し、今後の家族計画についても親身にサポートいたします。

検査内容と流れ

基本的には血液検査(ヘパリン採血)により行います。血液中の白血球(リンパ球)を培養し、細胞分裂させて染色体を観察します。

検体について

血液(ヘパリン採血)

※原則として採血が必要です。
 遠方の方でも、提携医療機関での採血やオンライン診療の活用が可能な場合がございます。
 まずはご相談ください。

結果が出るまでの期間

約1ヶ月

※細胞を培養する工程があるため、他の血液検査よりもお時間をいただきます。

料金

税込み88,000円
遺伝カウンセリング料金は別途30分16,500円(税込)

よくあるご質問

痛みはありますか?
通常の健康診断などで行う採血と同じです。腕の血管から血液を採取します。
夫婦で受ける必要がありますか?
不妊症や習慣流産の原因検索の場合は、ご夫婦のどちらかに染色体の構造異常(均衡型転座など)が隠れている可能性があるため、ご夫婦揃っての検査をおすすめすることが多いです。
マイクロアレイ検査とどちらを受ければいいですか?
目的によります。「不妊・流産」の原因検索であれば、まずはこの「Gバンド法」が適しています。「原因不明の発達の遅れ」などを詳しく調べたい場合は、より微細な変化がわかる「マイクロアレイ検査」が適しています。遺伝カウンセリングにて最適な検査をご案内します。
結果が悪かった場合、治療法はありますか?
染色体そのものを治療することはできませんが、例えば均衡型転座が見つかった場合、着床前診断(PGT-SR)を行うことで、流産を回避して健康なお子様を授かる可能性を高める選択肢があります。当院ではそうした高度な生殖医療に関する情報提供も行っています。
食事制限はありますか?
食事の影響は受けませんので、お食事をされてから来院していただいて構いません。



プロフィール

この記事の筆者:仲田 洋美(臨床遺伝専門医)

ミネルバクリニック院長。1995年に医師免許を取得後、臨床遺伝学・内科・腫瘍学を軸に、 のべ10万人以上のご家族の意思決定と向き合ってきた臨床遺伝専門医です。 出生前診断・遺伝学的検査においては、検査結果そのものだけでなく 「結果をどう受け止め、どう生きるか」までを医療の責任と捉え、 一貫した遺伝カウンセリングと医学的支援を行っています。

日本人類遺伝学会認定 臨床遺伝専門医/日本内科学会認定 総合内科専門医/ 日本臨床腫瘍学会認定 がん薬物療法専門医。
2025年、国際誌『Global Woman Leader』および『Medical Care Review APAC』の2誌で立て続けに表紙(Cover Story)に抜擢。 「日本のヘルスケア女性リーダー10名」や「アジア太平洋地域のトップ出生前検査サービス」として、世界的な評価を確立しています。

▶ 仲田洋美の詳細プロフィールはこちら