トランスポーザブル・エレメント
トランスポーザブル・エレメント(TE)は、「ジャンピング遺伝子(トランスポゾン)」とも呼ばれ、ゲノム上のある場所から別の場所に移動するDNA配列のことである。
McClintockの発見以来、トランスポゾンの基本的な種類は3種類に分類されている。レトロトランスポゾン(クラスIトランスポゾン)、クラスIIトランスポゾン、ミニチュア逆反復トランスポゾン(MITE、クラスIIIトランスポゾン)である。
トランスポーザブル・エレメント(TE、トランスポゾン、ジャンピング遺伝子)は、ゲノム内の位置を変えることができるDNA配列で、時には突然変異を起こしたり、逆に細胞の遺伝的アイデンティティやゲノムの大きさを変えたりすることができる。
トランスポゾンの移動は、突然変異を引き起こし、遺伝子発現を変化させ、染色体再配列を誘発し、コピー数の増加により、ゲノムのサイズを大きくすることがある。このように、トランスポゾンは遺伝子やゲノムの進化に重要な役割を果たすと考えられている。
この記事の著者:仲田洋美医師
医籍登録番号 第371210号
日本内科学会 総合内科専門医 第7900号
日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医 第1000001号
臨床遺伝専門医制度委員会認定 臨床遺伝専門医 第755号