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体細胞性 somatic

体細胞性 somatic

生殖細胞を除く体にある細胞のすべてを体細胞とよぶ。体細胞somaticの語源は、ギリシャ語で「体」を意味する「soma」である。したがって、精子卵子とそれらが発生する細胞(卵母細胞、精母細胞)と、受精胚から分割してまだ未分化でどのような細胞にでも分化できる段階の幼弱な幹細胞を除けば、生物の細胞はすべて体細胞である。

ちょっと面白い話としては、私が某がんセンターにいた頃の上司(のちに研究センター長)がこう申しました。
上司:リンパ球は生殖細胞系列だ。
仲田:え ( ̄▽ ̄;)
上司:生殖細胞系列の遺伝子検査は血液の中からリンパ球を集めてやるわけだから、リンパ球は生殖細胞系列だ。
仲田:ち・・・ちがいます。生殖細胞系列は精子とか卵子とかそのおおもとの生殖細胞ですが、そこから受精胚ができて体を作っていく一つ一つの細胞も同じゲノムを持っているということで、血液ではリンパ球を集めて遺伝子検査するだけです。唾液でも口腔粘膜でもなんでも同じです。リンパ球は体細胞性です。

上司、すい臓がんの有名人だったんですけどね。

 

この記事の著者:仲田洋美医師
医籍登録番号 第371210号
日本内科学会 総合内科専門医 第7900号
日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医 第1000001号
臨床遺伝専門医制度委員会認定 臨床遺伝専門医 第755号

プロフィール

この記事の筆者:仲田洋美(医師)

ミネルバクリニック院長・仲田洋美は、日本内科学会内科専門医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医 、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医として従事し、患者様の心に寄り添った診療を心がけています。

仲田洋美のプロフィールはこちら

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