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胎児三尖弁閉鎖不全症(三尖弁逆流)

胎児三尖弁閉鎖不全症(三尖弁逆流)

三尖弁僧帽弁大動脈弁肺動脈弁

三尖弁閉鎖不全症は、染色体異数性および正常核型胎児の両方に見られることがある。11~13週における核型別の三尖弁閉鎖不全症の頻度は、トリソミー21(55.7%)、トリソミー18(33.3%)、トリソミー13(30%)、およびモノソミーX(37.5%)であった。しかし、孤立した所見として、異数性と先天性心疾患のスクリーニングツールとしては不十分である。

三尖弁逆流(TR)(三尖弁閉鎖不全とも呼ばれる)は、胎児の画像診断でよく見られる所見である。三尖弁逆流は、弁膜の漏出により右心室収縮時に血液が右心房に逆流する異常な状態(すなわち弁膜症)であることを示している。

三尖弁逆流は胎児期によく見られる超音波所見で、正常胎児の7%に見られる。(参考文献:Wiechec M, Nocun A, Wiercinska E et-al. First trimester tricuspid regurgitation and fetal abnormalities. (2015) Journal of perinatal medicine. 43 (5): 597-603.

 

この記事の著者:仲田洋美医師
医籍登録番号 第371210号
日本内科学会 総合内科専門医 第7900号
日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医 第1000001号
臨床遺伝専門医制度委員会認定 臨床遺伝専門医 第755号

プロフィール

この記事の筆者:仲田洋美(医師)

ミネルバクリニック院長・仲田洋美は、日本内科学会内科専門医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医 、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医として従事し、患者様の心に寄り添った診療を心がけています。

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