ディアキネシス diakinesis 移動期
ディアキネシス(移動期)は減数分裂の第一期の最終段階で、染色体が凝縮し、核小体が断片化し、核外膜が分散する時期。
減数分裂は、配偶子を生み出す細胞分裂の形態で、第1減数分裂と第2減数分裂という2つの連続した核分裂で構成される。減数第一期は、第一段階であり、レプトテン、ザイゴテン、パキテン、ディプロテン、ディアキネシスの5つのサブステージからなる。
ディアキネシスは、第一期の最終段階である。
ヒトをはじめとする哺乳類の卵子形成では、ディアキネシスの前に細胞(すなわち初代卵子)は停止状態(網糸期)となる。
思春期になると減数分裂の残りのステージが再開される。
染色体の凝縮が進み、核膜が崩壊して小胞となり、核小体が消失する。この時点で、4本の染色体とキアズマがよりはっきりと見えるようになる。また、減数分裂の次の段階である第一分裂中期に向けて、紡錘体が形成され始める。
この記事の著者:仲田洋美医師
医籍登録番号 第371210号
日本内科学会 総合内科専門医 第7900号
日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医 第1000001号
臨床遺伝専門医制度委員会認定 臨床遺伝専門医 第755号