“TIR domain containing” は、Toll/interleukin-1 レセプター(TIR)ドメインを持つタンパク質を指します。TIRドメインは、先天免疫に関与する特定の膜貫通型受容体の細胞質尾部に見られる保存された領域であり、これらの受容体の活性化によって引き起こされるシグナル伝達経路で重要な役割を果たします。
TIR domain-containing proteinsに関する主なポイントを以下に述べます。
機能: TIRドメインは、Toll様受容体(TLR)やインターロイキン-1受容体(IL-1R)などの受容体がリガンドに結合した際に下流のシグナル伝達を仲介します。これらの受容体は、病原体関連分子パターン(PAMP)や損傷関連分子パターン(DAMP)を認識し、免疫応答を引き起こします。
シグナル伝達: これらの受容体がそれぞれのリガンドに結合すると、TIRドメインは他のTIRドメインや細胞内のアダプタータンパク質と相互作用し、シグナル伝達カスケードを開始します。このカスケードは、核因子κB(NF-κB)やミトーゲン活性化プロテインキナーゼ(MAPK)を含むさまざまな経路を活性化し、最終的には免疫応答に関与する遺伝子の発現を引き起こします。
先天免疫: TIR domain-containing proteinsは、病原体に対する最初の防衛線である先天免疫系の重要な要素です。微生物侵入に関連する保存された分子パターンを認識して応答することで、TIRドメインを含む受容体は免疫応答の開始に寄与します。
例: TIRドメインを含む代表的な受容体の例には、Toll様受容体(TLR)やインターロイキン-1受容体(IL-1R)があります。TLRは微生物成分を認識し、IL-1Rは炎症信号に応答します。
TIR domain-containing proteinsの役割を理解することは、先天免疫および炎症反応の分子メカニズムを理解する上で不可欠です。これらの経路の異常は、自己免疫疾患や炎症性疾患を含むさまざまな疾患に寄与する可能性があります。
TIR domain containingに属する遺伝子
IL1RAP
IL1RAPL1
IL1RAPL2
IL1RL1
IL1RL2
IL1R1
IL17RD
IL18RAP
IL18R1
MYD88
SARM1
SIGIRR
TICAM1
TICAM2
TIRAP
この記事の著者:仲田洋美医師
医籍登録番号 第371210号
日本内科学会 総合内科専門医 第7900号
日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医 第1000001号
臨床遺伝専門医制度委員会認定 臨床遺伝専門医 第755号



