レプトテン Leptotene 細糸期
レプトテン細糸期は、減数分裂の第1期における5つのサブステージのうちの最初のステージで、「細い糸」を意味するギリシャ語に由来する。
レプトテン期では、複製された染色体は、拡散したクロマチンから核質内で目に見えるような細長い鎖に凝縮される。この段階では,染色体はその末端(テロメア)を核膜の内膜に付着させる。接合期への移行時にはテロメアは通常核膜のセクターに集合し、それによって減数分裂ブーケットを形成するようになる、シナプトネマ複合体の側方(軸方向)の要素も形成される。レプトテン期は減数分裂の第1期の第1段階である。
leptotene期からpachytene初期までは、外因性のDNA損傷が引き金となり、細胞核全体にγH2AXが大量に存在し、相同組換えタンパク質DMC1とRAD51によるDNA修復が行われる。pachytene中期からdiploteneまでは、非相同末端結合が主なDNA修復経路となる。
減数分裂の第1期のレプトテンの次の段階は、接合期である。
この記事の著者:仲田洋美医師
医籍登録番号 第371210号
日本内科学会 総合内科専門医 第7900号
日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医 第1000001号
臨床遺伝専門医制度委員会認定 臨床遺伝専門医 第755号