rpPCR
rpPCRとは、Repeat-primed polymerase chain reactionの略で、拡大アレルの有無を判定するためによく用いられる手法である。
repeat primed PCRとは、鋳型に複数のアニーリングサイトがあるため、異なるサイズのアンプリコンを生成するPCR法と定義される。fragile Xの前変異のスクリーニング、完全変異のスクリーニング、モザイク状のfragile Xサンプルの判定に用いられている。
また、例えばCAGはタンデム(縦列)に繰り返される3塩基配列であり、その伸長(expansion)はヒトの遺伝病の原因となる。CAGリピートの回数を測定するためには、隣接する蛍光標識された遺伝子座特異的プライマーと、CAGリピート内の複数のプライミング部位から増幅するペアプライマーを用いたPCR増幅方法を利用する。Triplet repeat primed PCR (TP PCR) は、蛍光の痕跡に特徴的なラダーを与え、フランキングプライマーでは増幅できない大きな病原性CAGリピートの迅速な同定を可能にする。

www.nature.com/articles/gim201029/figures/2より改変引用



