リングフィンガータンパク質は、特定のタイプの亜鉛フィンガーモチーフである「RING」(Really Interesting New Gene)フィンガーの存在で特徴づけられる多様なタンパク質群です。このモチーフは主にタンパク質間の相互作用に関与し、様々な機能を持つタンパク質に見られます。リングフィンガータンパク質の主な特徴は以下の通りです。
●構造: RINGフィンガーモチーフは、2つの亜鉛イオンを結合する特殊なタイプの亜鉛フィンガーです。通常、亜鉛イオンと結合して安定なフィンガー様ドメインを形成するシステインとヒスチジン残基の配列で構成されています。RINGフィンガーモチーフは、システインとヒスチジンのアミノ酸が交互に配置されることで、亜鉛イオンを結合します。この結合により、特有の三次元構造が形成され、タンパク質の機能に必要な安定性が提供されます。RINGフィンガーモチーフは、他のタンパク質との相互作用に重要な役割を果たします。これにより、さまざまな細胞内プロセス、特にタンパク質のユビキチン化において重要な機能を担います。
●ユビキチン化における機能: 多くのリングフィンガータンパク質は、ユビキチン-プロテアソームシステムにおいて重要なE3ユビキチンリガーゼとして機能します。特定の標的タンパク質にユビキチンを付加し、プロテアソームによる分解や機能の変更を指示する役割を果たします。
●細胞プロセスでの役割: リングフィンガータンパク質は、タンパク質の分解、転写調節、DNA修復、シグナル伝達など、様々な細胞プロセスに関与しています。細胞恒常性の維持や細胞ストレスへの応答に不可欠です。
●疾患との関連: リングフィンガータンパク質の変異は、がん、神経変性疾患、発達異常など、様々な疾患に関連しています。タンパク質の分解や調節における役割から、病態形成の研究や治療標的としての可能性があるため、研究が進められています。
●多様性: リングフィンガータンパク質には多種多様なものがあり、それぞれに独自の基質と機能があります。これは彼らが調節する生物学的プロセスの幅広さを反映しています。
このように、リングフィンガータンパク質は細胞機構の重要な構成要素であり、多くの生物学的プロセスに関与し、様々な疾患におけるメカニズムを解明するための貴重な洞察を提供しています。
Ring finger proteinsに属する遺伝子303
ANAPC11
BARD1
CCNB1IP1
CNOT4
ZFTRAF1
DCST1
DZIP3
LNX1
LNX2
LRSAM1
MAP3K1
MDM2
MDM4
MIB1
MIB2
MKRN5P
MKRN6P
MKRN7P
MKRN8P
MYCBP2
MYLIP
NFXL1
NFX1
NHLRC1
NSMCE1
PCGF7P
PDZRN3
PDZRN4
RBBP6
RNFT1
RNFT2
RING1
RNF2
PCGF3
RNF4
RNF5
RNF6
RNF7
RNF8
TRIM10
RNF10
RNF11
RLIM
RNF13
RNF14
TRIM38
TRIM17
RNF17
TRIM49
RNF19A
RNF19B
RNF20
TRIM34
TRIM3
TRIM39
RNF24
RNF25
RNF26
TRIM8
TRIM63
TRIM55
TRIM54
RNF31
RNF32
TRIM60
RNF34
TRIM40
TRIM61
TRIM69
UBOX5
RNF38
RNF39
RNF40
RNF41
ZNRF1
RNF43
RNF44
AMFR
TRIM23
BFAR
BIRC2
BIRC3
BIRC7
BMI1
BRAP
BRCA1
RBCK1
CBL
CBLB
CBLC
DTX2
MID1
MID2
MKRN1
MKRN2
MKRN3
MKRN4P
MKRN9P
MNAT1
NEURL1
NEURL1B
PCGF1
PEX10
PJA1
PML
PEX2
RAD18
RAG1
RBX1
TRIM27
TRIM13
RFPL1
RFPL2
HLTF
TRIM21
TRIM24
TRAF4
TRAF5
TRAF6
TRIM2
TRIM4
TRIM5
TRIM6
TRIM7
TRIM9
TRIM11
TRIM15
TRIM22
TRIM26
TRIM28
TRIM36
TRIM45
TRIM47
TRIM48
TRIM52
RNF103
TRIM59
TTC3
UHRF1
UHRF2
VPS11
TRIM56
PCGF2
RNF111
RNF112
RNF113A
RNF113B
RNF114
RNF115
TRAF2
TRAF3
TRAF7
RFPL3
RNF121
RNF122
RNF123
RNF125
RNF126
LONRF3
RNF128
RNF130
PJA2
NEURL3
RNF133
PCGF6
RNF135
BIRC8
TRIM68
RNF138
RNF139
DTX1
RNF141
SH3RF1
DTX3L
RNF144A
RNF144B
RNF145
RNF146
TRIM25
RNF148
RNF149
RNF150
RNF151
RNF152
MARCHF5
DTX3
DTX4
MGRN1
RNF157
SH3RF2
PCGF5
LTN1
MEX3A
RC3H2
ARK2C
RNF166
RNF167
RNF168
RNF169
RNF170
MARCHF1
MARCHF2
MARCHF3
MARCHF4
RNF175
MARCHF6
MARCHF7
MARCHF8
MARCHF9
RNF180
RNF181
RNF182
RNF183
MSL2
RNF185
RNF186
RNF187
CBLL1
RFFL
MARCHF10
LONRF1
LONRF2
MEX3D
MEX3C
MEX3B
CHFR
CGRRF1
RC3H1
RCHY1
COP1
RFWD3
ZNRF2
ZNRF3
ZNRF4
RAPSN
TRAIP
RNF207
RNF208
TRIML1
RFPL4A
RFPL4AL1
RFPL4B
RNF212
RNF212B
RNF213
RNF214
RNF215
RNF216
RNF217
MUL1
OBI1
RNF220
PHRF1
RNF222
RNF223
RNF224
RNF225
MARCHF11
RNF227
RSPRY1
SCAF11
SHPRH
SH3RF3
SIAH1
SIAH2
SYVN1
TOPORS
TRIM31
TRIM32
TRIM33
TRIM35
TRIM37
TRIM41
TRIM42
TRIM43
TRIM43B
TRIM46
TRIM49B
TRIM49C
TRIM49D1
TRIM49D2
TRIM50
TRIM51
TRIM58
TRIM62
TRIM64
TRIM64B
TRIM64C
TRIM65
TRIM67
TRIM71
TRIM72
TRIM73
TRIM74
TRIM75
TRIM77
UNKL
VPS8
VPS41
XIAP
ZNF598
CBLL2
ZSWIM2
この記事の著者:仲田洋美医師
医籍登録番号 第371210号
日本内科学会 総合内科専門医 第7900号
日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医 第1000001号
臨床遺伝専門医制度委員会認定 臨床遺伝専門医 第755号



