感受性
医学において感受性という用語はいろいろな文脈で使用されます。
疾患に関する文脈で使用された時
疾患に関連して「感受性」という用語が使われた場合は、ある病気に対するかかりやすさを指します。感受性が高いはその病気にかかりやすいということを意味しています。個人の病気のかかりやすさは、遺伝的要因と環境要因の組み合わせによって影響されます。
検査の文脈で使用されたとき
医学の分野では、ある検査が、実際にその病気や状態に罹患している人において、特定の病気や状態をどの程度検出できるかを表すことがあります。その病気や状態にある人が検査で識別できない(偽陰性)こともあるため、100%の感度を持つ検査はありません
。
受容体に関する文脈で使用された時
感受性という言葉が受容体に関する文脈で使用された時、その受容体に特異的な化学物質との結合のしやすさ強さを表す用語となっています。感受性が高いはその受容体とリガンドとの結合が強くて離れにくいことを指します。
この記事の著者:仲田洋美医師
医籍登録番号 第371210号
日本内科学会 総合内科専門医 第7900号
日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医 第1000001号
臨床遺伝専門医制度委員会認定 臨床遺伝専門医 第755号