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感音性難聴

感音性難聴

感音性難聴(Sensorineural hearing loss; SNHL)は、内耳の有毛細胞や、内耳と脳の間の神経経路の損傷によって起こります。柔らかい音が聞き取りにくくなります。大きな音もはっきりしなかったり、こもって聞こえたりします。これは、永続的な難聴の最も一般的なタイプです。

難聴の原因は加齢が有名ですが、遺伝や騒音への暴露なども感音性難聴の原因となります。

感音性難聴の原因

通常の加齢がこのタイプの難聴を引き起こすことがよくあります。「通常70代以上では、約1%の聴力を1年ごとに失う」と言われています。しかし、感音性難聴は、単なる老化の結果ではなく、他の原因として以下のようなものがあります。

  • 騒音への暴露
  • 遺伝子病的変異
  • がん治療の副作用
  • 病気

騒音への暴露

大きな音に長期間さらされることは、聴力にダメージを与えます。これは、予防可能な最も一般的な難聴の原因です。蝸牛の損傷は、耳鳴りの原因にもなります。

人は鉱業などリスクの高い職業、コンサート鑑賞、ヘッドホンやイヤホンの使用、送風機や芝刈り機といった様々な環境で耳を傷めます。ロックコンサートの騒音(115デシベル)では許容されるのは30秒以内というデータもあります。日常的な騒音も耳を痛める原因になります。私たちの住む社会は非常に騒がしいので、すべての年齢層に影響があります。耳あてをして、85デシベル以上の音を避けることで、内耳を守ることができます。

遺伝子の変異

先天性難聴の新生児の半数は、難聴を発症する特定の遺伝子を持っています。

がん治療の副作用

がん治療の一般的な薬であるシスプラチンで治療を受けたがん患者では、難聴が発生します。シスプラチンは内耳に入り、活性酸素と呼ばれる毒性のある粒子を発生させることでダメージを与えます。

病気

ウイルスは難聴の原因になります。通常、感染症は耳の中の液体による伝導性の損失を連想させますが、神経が損傷されることもあります。COVID-19の感染により、以前は健康だった患者が感音性難聴になることがあります。多くのウイルスは、内耳に炎症を起こし、難聴につながると考えられています。

この記事の著者:仲田洋美医師
医籍登録番号 第371210号
日本内科学会 総合内科専門医 第7900号
日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医 第1000001号
臨床遺伝専門医制度委員会認定 臨床遺伝専門医 第755号

 

プロフィール

この記事の筆者:仲田洋美(医師)

ミネルバクリニック院長・仲田洋美は、日本内科学会内科専門医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医 、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医として従事し、患者様の心に寄り添った診療を心がけています。

仲田洋美のプロフィールはこちら

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