目次
ギャップ結合とは?
細胞-細胞間の接着構造には
- タイトジャンクション
- ギャップジャンクション
- デスモソーム(接着斑)
の3つがあります。
ギャップ結合は、様々な種類の動物の細胞間に存在する特殊な細胞間結合です。
ギャップ結合の機能としては、2つの細胞の細胞質を直接つなぐ機能と、様々な分子、イオンや電気信号が細胞間を直接通過することができるゲートの機能があります。心臓では、ギャップ結合がインパルス(電気刺激信号)の伝導に重要な役割を果たしています。
ギャップ結合は体のいたるところに存在しており、体の表面を覆っている上皮をはじめ、神経、心筋、平滑筋(腸などの内臓にあります)などが含まれます。
ギャップ結合の構造とは?
ギャップジャンクションは、細胞間の空間を貫いて縦列する2つのコネクソン(Connexon)(ヘミチャネルとも呼ばれる)でできています。ほとんどのギャップジャンクション・ヘミチャネルは、それぞれが4つの膜貫通ドメインを持つ6つのコネキシンと呼ばれるタンパクのである複合体コネクソン(Connexon)で構成されています。
ギャップ結合の機能とは?
ギャップ結合で細胞と細胞を接着する
ギャップ結合は細胞と細胞をつなぐ接着分子としての役割を果たしています。
ギャップ結合を通じて細胞間で物質が受け渡せる
ギャップ結合で結合された細胞間を通過できる分子は、無機塩類、糖類、アミノ酸、ヌクレオチド、ビタミンなどの低分子であり、タンパク質や核酸のような大きな分子は通貨できません。また、接合部は開いた孔ではなく、細胞活動の変化によって透過性が変化する動的なチャネルとなっています。
例えば、目の水晶体や角膜などの血管のない組織では、このギャップジャンクションを介して栄養分や老廃物の移動を行っています。
ギャップ結合を介して電気信号が伝わる
心臓では、それぞれの心筋細胞がギャップジャンクションで結ばれています。このギャップ結合は低電気抵抗の経路であり、電気信号(インパルス)が心筋細胞に迅速に伝わり、心房、心室単位で同期する収縮を可能としています。