酵素 enzyme
酵素とは、生体内で触媒として働き、自分自身は変化せずに化学反応の進行速度を調節する物質のことである。
酵素は生物学的触媒であり、ほとんどの場合、タンパク質である。酵素は、細胞内の特定の化学反応の速度を速める。酵素は反応中に破壊されることはなく、何度も繰り返し使用される。細胞には何千もの異なる種類の酵素分子があり、それぞれが特定の化学反応に特化している。
代表的な酵素の例
代表的な消化酵素の例としては以下が挙げられる。
- リパーゼ
- 腸内で脂肪の消化を助ける酵素群。
- アミラーゼ
- デンプンを糖に変えるのを助ける。
- マルターゼ
- 唾液に含まれ、糖質のマルトースをグルコースに分解する。
- トリプシン
- 小腸に存在し、タンパク質をアミノ酸に分解する。
この記事の著者:仲田洋美医師
医籍登録番号 第371210号
日本内科学会 総合内科専門医 第7900号
日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医 第1000001号
臨床遺伝専門医制度委員会認定 臨床遺伝専門医 第755号