欧州研究機構のアドバンスグラントで行われるNIPTの臨床試験に日本から共同参加する栄誉を頂きました。 ミネルバクリニックでは、世界中の国際認証を受けた遺伝子検査機関を厳選して業界オンリーワンの検査体制を整えています。

ミネルバクリニックは高い専門性を誇り技術で皆さんにお答えする診療を行なっているため無料相談は受け付けておりません。問診票は医師が皆さんの状態を知るためや必要な情報を伝えるために作成しており診察の一部ですので配布の時点で診療料金が発生します。

IgG

免疫グロブリンG(IgG)とは、抗体の一種で、ヒトの血清抗体の7~8割を占め、血液中に最も多く存在する抗体である。IgG分子は、血漿B細胞(プラズマ細胞)によって作られ、放出される。各IgG抗体は2つのパラトープを持つ。

抗体は体液性免疫の主要な構成要素である。IgGは血液や細胞外液に含まれる主要な抗体であり、体組織の感染を制御することができる。IgGは、ウイルス、細菌、真菌など様々な病原体と結合し、身体を感染から守る。

IgGの抗体としての機能のメカニズム

IgG抗体が感染症から体を守るメカニズムは複数ある。

1.オプソニン化

病原体の表面をIgGが覆うことをオプソニン化という。病原体を認識し、免疫系貪食細胞に取り込ませ、病原体そのものを排除させる。

2.補体活性化

IgGは補体系の古典的経路を活性化し、免疫タンパク質の産生カスケードを形成して病原体の排除を行う。

3.中和

IgGは毒素と結合し、中和する。

4.抗体媒介性タンパク質分解

IgGは、抗体依存性細胞傷害ADCC)や細胞内の抗体媒介性タンパク質分解においても重要な役割を果たしており、ヒトのIgGに対する最大の親和性を持つ受容体であるTRIM21に結合して、細胞質内のプロテアソームへ標識ビリオンを誘導する。

5.過敏性反応

IgGはII型およびIII型過敏性反応に関与している

6.二次免疫応答

IgG抗体は、抗体応答のクラススイッチングと成熟に続いて生成されるため、主に二次免疫反応に関与する。

胎盤を通過し胎児に移行し、新生児を感染から防御

IgGは単量体として分泌され、そのサイズは小さく、組織内に容易にいきわたることができる。また、ヒトの胎盤を通過しやすい唯一の抗体アイソタイプであり、これにより胎内の胎児を保護することができる。母乳中に分泌されるIgAとともに、胎盤を通して吸収された残留IgGは、児自身の免疫系が発達する前に新生児に液性免疫を提供する。初乳にはIgGが多く含まれている。病原体に対する免疫を先行して持つ個体では、IgGは抗原刺激後約24〜48時間で出現する。

したがって、生後6ヶ月の新生児は母親と同じ抗体を持っており、この抗体が分解されるまでは、母親が生涯で遭遇したすべての病原体から自己防衛することができる。この母体からの免疫獲得はワクチン接種によってでも同様に可能である。このような母子の間で受け継がれる免疫グロブリンのレパートリーは、特に呼吸器系や消化器系などの感染症に非常に敏感な新生児にとって非常に重要である。

IgGの構造

IgGの構造

IgG抗体は、4本のペプチド鎖からなる分子量約150kDaの大型球状タンパク質である。約50kDaの同一のγ(ガンマ)重鎖2本と約25kDaの同一の軽鎖2本を含み、4量体構造となっている。2本の重鎖は互いに、軽鎖とはそれぞれジスルフィド結合で連結されている。その結果、4量体は2つの同じ半分を持ち、それらが一緒になってY字型の形状を形成している。フォークの両端にはそれぞれ同一の抗原結合部位がある。

IgGのサブクラス

ヒトには4種類のIgGサブクラス(IgG1、2、3、4)があり、血清中に多い順に名前がつけられている。多い順に命名されているため、IgG1が最も多い。免疫グロブリンのH鎖(重鎖)の定常領域はアイソタイプごとにすべて同一配列であり、抗体のアイソタイプに対応するギリシャ文字で表されていて、IgG1はγlを、IgG2はγ2、IgG3はγ3、IgG4はγ4をもつ。

日本からの報告によると、妊娠40週におけるIgGサブクラスの臍帯/母体濃度比の平均値および階層は次の通りであった。IgGl(1.47)>IgG3(1.17)=IgG4(1.15)>IgG2(0.80)。

IgG1は66%を占め、胎盤通過は容易、補体活性化は2番目に高い、半減期は21日である。
IgG2は23%を占め、胎盤通過性は低く、補体活性化能力は3番目に高い、半減期は21日。
IgG3は7%を占め、胎盤通過性は良好、補体活性化能力は一番高く、半減期7日。
IgG4は4%にとどまり、胎盤通過性は良好であるが補体活性化能力は中程度で、半減期は21日間である。
FcR結合親和性はIgG3・IgG1>4>>2の順となっている。

補体を活性化する・しない、FcRと結合する・しないといったIgGサブクラスのそれぞれの特性がいったい何ゆえに存在し、どのように機能しているのかは、ほとんどの抗原に対する免疫反応には4つのサブクラスが混在していることを考えると、IgGサブクラス同士で協調して防御免疫を担当していると考えられるが、それぞれの役割は未解明である。

IgG抗体の診断における役割

免疫グロブリンGの測定は、特定の症状によって示される場合、自己免疫性肝炎などの診断ツールとなりうる。臨床的には、測定されたIgG抗体レベルは、一般に、特定の病原体に対する個人の免疫状態を示すと考えられている。例として、麻疹、おたふくかぜ、風疹、B型肝炎ウイルス、水痘(水疱瘡)などに対する血清学的免疫力を示すために引かれる力価などがある。

IgGの検査はアレルギーの診断には適応されず、食物アレルギーと関係があるというエビデンスもない。

この記事の著者:仲田洋美医師
医籍登録番号 第371210号
日本内科学会 総合内科専門医 第7900号
日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医 第1000001号
臨床遺伝専門医制度委員会認定 臨床遺伝専門医 第755号

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