-ase
-ase(エース)とは、酵素を表す接尾語です。
酵素が作用する物質(基質)の名前の最後に付けられる場合
例としては以下が挙げられます。
- ホスファターゼ
- リン酸(H2PO4− )がいくつかついたエステル化合物(RCOOR’)を加水分解し、リン酸と、水酸基を持つ化合物とに変換する脱リン酸化酵素である。ホスホはリン酸。
- リパーゼ
- 脂質を構成するエステル結合を加水分解する酵素。リピッドは脂質を意味する。
- プロテアーゼ
- タンパク質(プロテイン)をより小さなポリペプチドやアミノ酸に加水分解する酵素。
- ペルオキシダーゼ
- 過酸化物(ペルオキシド peroxide perは過ぎるという意味)を分解する酵素
- テロメラーゼ
- テロメアを合成する酵素。
触媒される反応を示す場合
例としては以下があります。
- デカルボキシラーゼ
- カルボキシル基(COOH)をもつ有機化合物に作用して二酸化炭素を脱離する。脱炭酸酵素とも言う。
- オキシダーゼ
- 酸化を触媒する酵素。
- DNAポリメラーゼ
- DNAをつなげて重合(ポリメライズpolymerase)する酵素。
- リバーストランスクリプターゼ
- RNAから相補的DNAを逆転写(逆=リバース、転写=トランスクリプト)する酵素。
この記事の著者:仲田洋美医師
医籍登録番号 第371210号
日本内科学会 総合内科専門医 第7900号
日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医 第1000001号
臨床遺伝専門医制度委員会認定 臨床遺伝専門医 第755号