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NIPT陽性なら中期中絶になる前に中絶したい

NIPTを受けて陽性だった場合、中期中絶になる前、つまり初期中絶の間に中絶をしたい。

そのご要望は結構頂くものです。日本では妊娠12週を過ぎると死産届が必要だったりと手続きがややこしくなるし、長期間引きずりたくない、というママ側の要望は理解が出来ます。

ただし、どんな検査でも偽陽性といって陽性の結果が間違っていることもあるので、やはりそこは確認する必要があると思います。

ミネルバクリニックではオンラインNIPTを行っていて、全国からお受けになる方々がいらっしゃいます。

ある日、体外受精の末に妊娠したかたの結果が陽性と出ました。

地方在住のかただったのですが、陽性結果が出たら必ずカウンセリングを受けていただいておりますので、この方もいろいろお話をしました。

お子さんが病気ならば産むつもりはないとの確固たる意向です。羊水検査は16週まで待たないといけないし、それから結果を待っていたら20週近くなるので受けたくないとのこと。

この方とは話し合い、胎児の超音波検査を詳しくやって頂ける医療機関があることをご案内しまして、ご自身で一番近くの医療機関を探してみてもらったところ、やはりおなかの赤ちゃんには障害があるお子さんに特徴的な超音波所見が複数ありました。

また、うちの患者さんたちの口コミをたくさんいただいているので、中絶クリニックも医療機関によりさまざま異なる、超音波が安全なのに掻破術をやっているところが殆どで、日本はWHOから中絶手術の安全性について文句を言われている、などという情報を共有していたところ、東京までお越しになり、初期中絶を行ったそうです。

倫理的にどうなのよという人たちいると思いますが、じゃあそうした人たちは障害があるお子さんでも社会で育てますから産んでくださいって言うのでしょうか?

お子さんをもつか持たないかは人生の大きな問題です。その大きな問題をどうするのかという皆さんの人生選択の一場面となるのが出生前検査です。

どんな瞬間も皆さんをサポートできるよう頑張っています。

プロフィール

この記事の筆者:仲田洋美(医師)

ミネルバクリニック院長・仲田洋美は、日本内科学会内科専門医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医 (がん薬物療法専門医認定者名簿)、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医(臨床遺伝専門医名簿:東京都)として従事し、患者様の心に寄り添った診療を心がけています。

仲田洋美のプロフィールはこちら

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