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NIPTの前にNT計測は必要ですか?

NIPT新型出生前診断・新型出生前検査)を受ける前にNTをはかることが必要ですか?という質問にお答えいたします。結論から申し上げますと必要ありません。
NT値上昇と胎児形態および遺伝異常との関連があることは示唆されています。
NIPT(新型出生前診断)を受けた後にNT計測をすることの意味については疑問視されています。
米国産科婦人科学会ではNIPT(新型出生前診断)の際にNTを測定することは必要ないが、超音波検査は胎児の数や生存しているかどうか、妊娠週数の推定には有用であると言及しています。

また、NIPT(新型出生前診断)スクリーニングが陰性であれば、染色体や構造異常の検出を目的としてNTを計測することの臨床的有用性は不明であるが 限界があると考えられています。

さらに、NT計測の最も良い時期は妊娠12週~13週くらいですので、9~10週で受ける妊婦さんたちには全く必要ありません。
超音波検査はあくまでも胎児の数や妊娠週数の確定のみで結構です。

プロフィール

この記事の筆者:仲田洋美(医師)

ミネルバクリニック院長・仲田洋美は、日本内科学会内科専門医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医 (がん薬物療法専門医認定者名簿)、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医(臨床遺伝専門医名簿:東京都)として従事し、患者様の心に寄り添った診療を心がけています。

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