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NIPTを受けている妊婦さんの年齢・週数の比較

NIPTを受けている妊婦さんの年齢・週数の比較

2013年と2016年でなにが変わったか?

 

この二つの臨床試験の結果を比べてみましょう。

Variable Tanejaet al.1(n=86,658) Futchet al.2(n=6,123)
平均年齢
N 85,200 6123
Mean±SD 35.3±5.1 35.0±5.7 p =0.0053
Min–Max 13.8–57.8 14.6–51.7
妊娠週数
N 85,144 6123
Mean±SD 14.0±4.2 15.6±4.6
Min–Max 4–38 5–37
妊娠三半期(%)
N 85,144 6123*
第1(10–13.9weeks) 54,088(63.5) 2883(47.2) p <0.0001
第2(14–27.9weeks) 29,963(35.2) 3103(50.8) p <0.0001
第3(28–40+weeks) 1093(1.3) 127(2.1) p <0.0001

この比較表から見て取れること

NIPTを受ける妊婦さんたちの年齢に変化はないようです。

ところが、その妊娠週数の分布を見てみると、圧倒的により多くの妊婦さんが第1三半期(14週まで)にNIPTを受けるようになっていますよ。(p<0.0001)

2013年のものでは、第2三半期が一番多くなっています。

それまでの標準的な胎児スクリーニング検査は15週以降から受けるものだったため
最初のころは第2三半期が多かったのですが
社会にNIPTが浸透して、その意義が周知され、より早い時期に受ける、ということが定着したことが見て取れると思います。

1.Futch T, Spinosa J, Bhatt S, de Feo E, Rava RP, Sehnert AJ. Initial clinical laboratory experience in noninvasive prenatal testing for fetal aneuploidy from maternal plasma DNA samples. Prenat Diagn. 2013;33(6):569-574.
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23592485
2.Taneja PA, Snyder HL, de Feo E, et al. Noninvasive prenatal testing in the general obstetric population: clinical performance and counseling consideration s in over 85,000 cases. Prenat Diagn. 2016; 36(3):237-243.
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26715197


 

この記事の筆者:仲田洋美(医師)

1995年医師免許取得。血液・呼吸器・感染症内科を経て、臓器別・疾患別の縦割りの医療の在り方に疑問を感じ、人を人として”全人的”に診療したいという思いを強くし、臓器を網羅した横断的専門医となり、2010年にがん薬物療法専門医取得(2019年現在全国1200人程度)。臓器を網羅すると遺伝性がんへの対策が必要と気づき、2011年に臨床遺伝専門医取得(2019年現在全国1000人程度)。遺伝相談はセンシティブな分野にもかかわらず、昼間の短い時間しか対応できない大病院のありかたに疑問を感じて、もっと必要な人がハードルを感じずに診療を受けられるようにしたいと2014年12月に開業。以来、全国から大学病院でも難しい内容の対応を求める人々を受け入れ、よろづお悩み相談所として多くの人々の様々な”家族(計画)の問題”を改善に導く。

著書に”女性のがんの本当の話”(ワニブックス)、”遺伝するがん・しないがん”(法研)がある。
少ない専門家で、正直で嘘のない言葉選びから週刊誌等の取材も多く、医療系の特集に時折コメントが掲載。(週刊現代、週刊ポスト、週刊新潮など)。
テレビ出演も時々あり、小林真央さんの病状を市川海老蔵さんが初めて記者会見した日、フジテレビの午後4時台のニュース番組に生出演して解説。その他TBS, AbemaTVなど出演。

一人一人の事情に合わせた個別対応をするべく、しっかり時間を取って本当のニーズは何かを聞き取りすることを大切にしている。短い時間でもお互いが出会ったことが相手の人生に大きな意味があるような医師患者関係の構築を理想として日々精進。

患者さんが抱えている問題を解決するにはどうしたらよいのかを考えて医師歴8年目に法学部に学士入学した程度に”凝り性”。女医が少なかった時代に3人の母親として難関専門医を3つ取得して社会進出を続けた経験から、女性のライフスタイルを医学以外の部分でも支援したいと願っている。
いろんな人生経験から心に響く言葉を投げかけるため、”会うと元気になる”ということで有名。飼いネコ4匹。

プロフィールはこちら

19-2.検査所要日数とキャンセル率とその理由の比較

 

プロフィール

この記事の筆者:仲田洋美(医師)

ミネルバクリニック院長・仲田洋美は、日本内科学会内科専門医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医 、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医として従事し、患者様の心に寄り添った診療を心がけています。

仲田洋美のプロフィールはこちら

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