セルフリーDNAとは?更新日02/02/2020
文責 仲田洋美(総合内科専門医、がん薬物療法専門医臨床遺伝専門医

NIPT(非侵襲的出生前検査)を扱っている施設はたくさんあります.しかし,説明がなされず,検査についてきちんと理解せずに検査を受ける方も大勢います。大事な赤ちゃんの検査,きちんと理解してから受けませんか?遺伝の専門クリニックが『NIPTは何を使って測定しているのか』について、セルフリーDNAを説明します。

セルフリーDNA;Cell free DNA (CfDNA) 

cfDNAの多くは、細胞が入れ替わる新陳代謝のとき壊れるためにできますので、
皆さん全員に存在します。

これとは別に、がん細胞が死んだり、血中に漏れ出した循環腫瘍細胞(Circulating Tumor Cell)が血中で破壊されたりすると、がん細胞のセルフリーDNAが血中に漏出します。
このDNAはcfDNAと区別するために、特別にctDNA (circulating tumor DNA)と呼ばれています。

セルフリーDNAを使った検査 

NIPT(新型出生前診断) 

まずは妊婦さんを対象としたNIPT 非侵襲的出生前診断 ですね!
お母さんの身体を流れているcfDNAから赤ちゃんのcfDNA(cell free fetal DNA; cffDNA)を分析して、21トリソミーダウン症)や18トリソミーエドワーズ症候群)などの診断ができるという検査です。

がんの診断など 

がん患者さんからのcfDNAやctDNAを調べることで、腫瘍由来のDNAを分析して、画像検査では見えないようながんや、がんの再発や転移がないかといった検査に応用されつつあります。
いわゆる リキッドバイオプシー と言われるものです。
この分野も日進月歩、どんどん変わっていっています。

 

Pocket