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ミシシッピ州当局新型コロナの予防に家畜用イベルメクチンを使用しないよう警告

薬物中毒のイメージイラスト

日本でも米国でもイベルメクチンの新型感染症COVID-19に対する効果を信じて疑わない人たちがいて、ほとんど宗教と化しています。

今回は、米国ミシシッピ州が、新型コロナウイルス感染症の予防に家畜用のイベルメクチンを服用した人たちの薬物中毒コールセンターへの相談が相次いでいるため、新型コロナウイルス感染症の予防に家畜用イベルメクチンを使用しないよう警告を発した2021年8月21日のABCの報道内容をご紹介します。原文はリンク先からご覧ください。

ミシシッピ州当局は、薬物中毒コールセンターへの電話件数の増加を受け、COVID-19の予防に家畜用イベルメクチンを使用しないよう警告

警告

“どうかやめてください “と州の保健担当者は言いました。

COVID-19治療に関するイベルメクチン神話

ジェン・アシュトン博士が、インドでの薬の使用に関するソーシャルメディア上の噂について語ります。

ミシシッピ州の毒物管理センターでは、COVID-19の治療や予防のために、家畜用の駆虫薬を含むイベルメクチンを服用している人の通報が増加していると、州の保健当局が発表しました。

ミシシッピ州保健局は、金曜日にソーシャルメディアを通じて、パンデミック中に報告されているこの現象について警告を発しました。
「動物用のイベルメクチン製品は使用しないでください」とFacebookに投稿しています。

また、ミシシッピ州保健局は、イベルメクチンの毒性に起因する毒物検査の増加について、州内の医療関係者に注意を呼びかけました。

「最近の通報の少なくとも70%は、家畜供給センターで購入したイベルメクチンの家畜・動物用製剤を摂取したことに関連しています」とのことですが、通報の総数は明記されていません。

今回の警告は、ミシシッピ州でCOVID-19の感染者数と入院者数が記録的に増加し、集中治療室の収容人数が限界に近づいていることを受けたものです。米国疾病予防管理センターの最近のデータによると、ミシシッピ州は現在、COVID-19の症例数が全米で最も多く、ワクチン接種率は2番目に低いとされています。

イベルメクチンは大量に摂取すると死に至ります。ミシシッピ州の中毒管理センターに寄せられた電話のほとんどは症状が軽いものでしたが、アラートによると1人は「摂取したとされるイベルメクチンの量が多いため」さらなる治療を受けることを勧められました。

今週初め、州保健当局は、ミシシッピ州でイベルメクチン関連の中毒症状により入院した人を少なくとも1人いたと発表しました。

ミシシッピ州の保健所長であるトーマス・ドブス博士は、水曜日に行われた記者会見で、「COVID-19の予防薬として使おうとしている人がいると思いますが、これは本当にクレイジーなことだと思いますので、やめてください」と述べました。

「飼料店で化学療法を受けることはありません。つまり、肺炎の治療を動物の薬で行うことはありません(訳者注:動物にはフィラリアというう寄生虫の薬剤として使用されています)」と続けました。「特に馬や牛のための薬を間違って服用することは危険です。私たちが住んでいる環境は理解していますが、医療上の必要性がある場合は、医師や医療機関を通すことが本当に重要です」。

動物の場合、イベルメクチンは寄生虫の治療や予防によく使われます。イベルメクチンの錠剤は、人の寄生虫によって引き起こされるいくつかの症状を治療するために米国食品医薬品局(FDA)によって承認されており、外用剤は頭のシラミや酒さなどの症状を治療するために承認されています。しかし、COVID-19の治療や予防には承認されていません。

3月にFDAは、COVID-19の治療や予防のために、イベルメクチンのような承認・認可されていない “型破りな治療法 “を使用することは、”深刻な害をもたらす “と警告しています。

今回の警告は、「馬用のイベルメクチンを自己投薬した結果、医療支援が必要となり入院した患者が複数報告されている」ことを受けて行われたもので、FDAは消費者向けの最新情報を発表しました。

動物用のイベルメクチン製品に含まれる高用量は、「人間に強い毒性を示す可能性がある」とFDAは警告しています。人間用に承認されたほかの薬は、他の薬と相互作用する可能性があり、人々は過剰摂取して死亡する可能性があるとFDAは述べている

ミシシッピ州のオフィシャルサイトの警告文

msdh.ms.gov/msdhsite/_static/resources/15400.pdf

親愛なる皆様へ

  • ・ ミシシッピ州のポイズンコントロールセンターには、COVID-19感染症の治療や予防のためにイベルメクチンを服用した可能性のある方からのお問い合わせが増えています。
  • ・ 最近の通報の少なくとも70%は、家畜や動物用に家畜供給センターで購入したイベルメクチン製剤を摂取したことに関連しています。
  • ・ 通報者の85%は軽度の症状でしたが、1人は摂取したイベルメクチンの量が多かったため、精査を受けるよう指示されました。
  • – イベルメクチン中毒による入院は、ミシシッピ州のポイズンコントロールセンターまたはミシシッピ州保健局に直接報告された事例はありません。
  • – イベルメクチンは、人でも動物でも使用が認められています。患者は、動物の治療を目的としたいかなる医薬品も服用しないように助言されるべきであり、また、イベルメクチンは医師の処方に従ってのみ服用してください。
  • – 動物用医薬品は、大動物用に高濃度に配合されており、ヒトには強い毒性を示すことがあります。イベルメクチンの毒性に関連する症状には、発疹、吐き気、嘔吐、腹痛、神経障害、入院を要する重篤な肝炎などがあります。
  • – ミシシッピ州の医師、医療機関、病院は、イベルメクチンや家畜用・動物用に処方されたイベルメクチンを摂取したことに関連する病態の患者を発見した場合、ミシシッピ州のポイズン・コントロール・センター(1-800-222-1222)に報告してください。

まとめ

日本でも東京都医師会がイベルメクチンに対してかねてからたびたび使えと言及しており、2日前の読売新聞のページから引用すると以下のようになります。

  • ■イベルメクチンが新型コロナの予防にも治療にも効果があるという論文が相次いで発表されているが、すでに「使用国」とされている日本では使用が進んでいない。
  • ■感染爆発が進む今こそ使用すべきだが、使おうにもイベルメクチンがない、政府の副作用被害救済制度の対象になっていないなどの課題がある。
  • ■日本版EUAを早く整備して、現場の医師が使用できる体制になれば、自宅待機や療養の患者にも投与できる。政府は積極的に使用促進に取り組むべきだ。

この方は本当に何を考えているのでしょうか?この方、総合内科専門医なんですけどね。昔はあまり臨床試験とかちゃんとやらなかったので、最近の医療の臨床試験の手続きとか全く理解してなさそうですね。

しかし。尾崎さんがこんなことを何度も強気で言うのは、都道府県医師会を突き上げる地区医師会(港区、新宿区、八王子市などの最小単位の医師会)の会員たちがいることを忘れてはなりません。

尾崎さん世代の昔の医師たちは、何も投与する薬がないのは「敗北だ」という考えが強いのかもしれません。わたしは腫瘍内科医として初めて外科と仕事した時、がん患者が寝たきりになり動けなくなって本人も家族も嫌だと思っているのに話も聞かず、抗がん剤を投与し続ける外科医をみたことがあります。

なんで治療をやめないのか?抗がん剤のせいでQOLが下がってるじゃないか?治療は利益と害悪のバランスを取らないといけなんだ、ましてや患者がどうするか選ぶべきなんだ、と主張する私に対して、( ゚д゚)ポカーン としていた外科医の顔が今でも忘れられません。

使えるものは使わせろ、と言いますが、もうすでに臨床試験として効果がなかったと出ていますし、効果がなくて有害事象はあるわけですので、こんなものを患者に使おうとする医師たちの気が知れません。

コロナは本当にいろんなものをあぶりだしましたね。

みなさんは、当方の記事からイベルメクチン狂騒曲について正しく理解してください。これからも皆さんのためになる記事を分かりやすく書いていこうと思います。

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この記事の筆者:仲田洋美(医師)

医師・仲田洋美の保有資格

  • 医籍登録番号 第371210号
  • 麻酔科標榜医 厚生労働省医政発第1017001号 麻 第26287号
    日本内科学会 認定内科医 第19362号
    日本内科学会 総合内科専門医 第7900号
    日本プライマリ・ケア連合学会 指導医 第2014-1243号
    日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医 第1000001号
    臨床遺伝専門医制度委員会認定 臨床遺伝専門医 第755号
    日本感染症学会認定 インフェクションコントロールドクター ID3121号
    日本化学療法学会 抗菌化学療法認定医 第J-535号

    見ての通り、感染症専門医ではありませんが、感染症に関する二つの資格は一応持っているのと、「遺伝子検査」の専門医でもあります。
    あと、この凝り性な性格でお勉強したので、通常の内科専門医よりは断然詳しいと思います。
    間違っているところがあったらお知らせください。

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