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【4】いろんな環境での新型コロナウイルス


スマホで感染?

この記事から見ていただきましょう.
www.oita-press.co.jp/1010000000/2020/03/30/JD0059102167

大分医療センターの休憩室で拡大か 新型コロナ集団感染
2020/03/30 03:01

 県は29日、大分医療センター(大分市)で発生したとみられる新型コロナウイルスの集団感染について、院内の休憩室が感染経路の一つになった可能性があるとの見方を示した。厚生労働省のクラスター対策班の調査で分かった。
 県によると、スタッフが利用する休憩室ではマスクを外して飲食をすることもあったという。スタッフのマスク着用の徹底や、施設の消毒などはしていた。
 対策班の調査では既に、医療機器などを介した接触感染が原因になった可能性があることが判明している。
 センター関連の感染者は24人に上り、うち16人が同じ病棟内で働いたり、入院したりしていた。
※この記事は、3月30日 大分合同新聞 19ページに掲載されています。


ところで,おさらいしましょう.
新型コロナウイルス自体はSARS-cov-2と表現します.SARSのウイルスはSARS-cov-1です.
SARS-cov-2が感染して有症状になった病気に対してCOVID-19と表現します.

さて.
スマホで感染?!ってどういうことかなって思いいませんか?

それでは,いろんな物質の表面におけるSARS-cov-2の安定性を
www.thelancet.com/journals/lanmic/article/PIIS2666-5247(20)30003-3/fulltext

こちらの報告から見ていきましょう.
付表はこちらです.
www.thelancet.com/cms/10.1016/S2666-5247(20)30003-3/attachment/34ed069e-7268-42ae-8627-df3aa869d81b/mmc1.pdf



熱に対する感受性

違う温度で培養して,熱に対する安定性をみました,
SARS-CoV-2(1mL中の50%組織培養感染量[TCID50]の最終濃度~6.8 log単位)を最長14日間インキュベートした後、感染性の有無を検査した(付録p 1)。
このウイルスは4℃では安定であるが、熱には感受性である。
4℃では、14日目でもあまり変化はなかったが,インキュベーション温度を70℃に上昇させると、ウイルス不活化時間は5分に短縮された。



様々な物質の表面における感染性ウイルスの検出

ウイルス培養液5μL(1mL当たりTCID50の約7.8log単位)を表面にピペットし、室温(22℃)で65%前後の湿度で放置した。
印刷物およびティッシュペーパーからは3時間で感染性ウイルスは回収できなくなり,木材および布からは感染性ウイルスは2日目で検出されなくなった.

他方,SARS-CoV-2は平滑面で安定性が高かった。
ガラスと紙幣,ステンレススチールとプラスチック,という処理した平滑な表面からは、感染性ウイルスは検出できくなるのにそれぞれ4日,7日を要した.

驚くべきことに、検出可能な程度(元の1/千)の感染性ウィルスが、依然として、サージカルマスクの外層上に存在し得る。



というわけでスマホで感染

SARS-CoV-2あるあるですね!
スマホは平滑な表面で,ガラスですので,上記のように長期間安定というわけです.



あとは休憩室で職員が集団で過ごしたこと,マスクを触った手でどうしたのでしょう?

マスクはゴムの部分をもって着脱しないといけません.
でも.ついつい,汚染されているところに手を当てたくなりますよね.気になるので.



あとの敵は意外にも防護具を付けている安心感

グローブやマスクを装着すると,手洗いがおろそかになり,かえって感染拡大するというデーターがあります.



というわけで,やっぱ基本に帰ろう!

今の時期,マスクやプラスティックグローブが不足しますよね.
アルコールも足らない.

しかし,あるものをあるように使って頑張らないといけないので
ここはしっかり,基本に帰りましょう.

手洗い,手洗い.とにもかくにも手洗い.

この記事の筆者

医師・仲田洋美の保有資格

医籍登録番号 第371210号
麻酔科標榜医 厚生労働省医政発第1017001号 麻 第26287号
日本内科学会 認定内科医 第19362号
日本内科学会 総合内科専門医 第7900号
日本プライマリ・ケア連合学会 指導医 第2014-1243号
日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医 第1000001号
臨床遺伝専門医制度委員会認定 臨床遺伝専門医 第755号
日本感染症学会認定 インフェクションコントロールドクター ID3121号
日本化学療法学会 抗菌化学療法認定医 第J-535号

見ての通り、感染症専門医ではありませんが、感染症に関する二つの資格は一応持っているのと、「遺伝子検査」の専門医でもあります。
あと、この凝り性な性格でお勉強したので、通常の内科専門医よりは断然詳しいと思います。

間違っているところがあったらお知らせください。

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