流産の手術費用や具体的な流れを解説|3つの注意点を紹介

胎児
妊娠中は、妊娠健診や出生前診断などでたくさんの費用が必要になりますが、赤ちゃんのためなら家計がきつくなっても無理できるという方は多いと思います。

しかし、一部の妊婦さんは流産という避けられない運命に直面し、流産の手術費用がかかってしまうことがあります。

妊婦さんなら自分が流産に遭うことをできれば考えたくないでしょうが、万が一の事態を想定して流産手術に関する情報を事前に知っておくことは大事です。

この記事では、流産の手術費用や具体的な手術の流れ、3つの注意点をご紹介していきます。

流産で手術が必要とされるケースとは?

悲しむ女性

流産は100人中15人の妊婦さんが経験するといわれており、母体の状態によっては流産手術が必要になるケースもあります。

まずは、手術が必要になる流産と不要な流産をそれぞれご説明していきます。

手術が必要になる流産とは?

流産は妊娠22週未満で妊娠が止まり、胎児が生きられなくなることを指します。

流産は母体の状態や進行状況によって複数の種類に分かれており、以下のケースでは流産手術が必要になる可能性があります。

稽留流産

妊娠健診で胎児の成長がみられていたにも関わらず、途中で胎児心拍が確認できず死亡してしまうことを「稽留流産」と呼びます。

稽留流産になった後は経過をみて子宮内容物の自然排出を待つか、子宮内容除去術を受けるかという二択になります。週数によっては自然排出という選択はできず、必然的に子宮内容除去術で子宮内容物の摘出が行われます。

不全流産

稽留流産には至らなかったものの、子宮内容物が自然排出されずに残留している状態を「不全流産」と呼びます。

流産が進行し始めると子宮内容物の自然排出と出血がみられるようになります。自然排出は1日〜1週間程度で終わりますが、1週間以上経っても子宮内容物が残留している場合は手術が必要となります。

手術が不要な流産とは?

流産には手術が不要なケースもあります。以下で紹介する流産は、人工的な手を加えずに安静にして母体の回復を待つことになります。

化学的流産

妊娠した直後から流産になるリスクが伴い、赤ちゃんを授かった喜びに浸る間もなく流産に至る可能性もあります。

「化学的流産」は、妊娠検査薬で陽性反応が出てから妊娠健診で超音波検査を受ける際に、子宮内に赤ちゃんを包む胎嚢が発見できない状態を指します。子宮内には排出されるものがないため、手術も不要となります。

流産は胎芽・胎児になる前でも起こり得る可能性があり、化学的流産は最も早い時期に起こった流産となります。

完全流産

子宮内に胎児をつくる組織や胎児付属物が完全に体外に排出された状態を「完全流産」と呼びます。

完全流産は人工的な手を加えずに子宮内容物が排出されるため手術の必要はありません。完全流産後はしばらく出血や軽度の腹痛が続きますが、安静にすることで徐々に体調は落ち着いていきます。

流産の手術費用や具体的な流れ

医師と夫婦
先述の通り、同じ流産でも「稽留流産」「不全流産」では手術が必要となってきます。

ここからは、流産の手術費用の相場や手術の具体的な流れをご説明していきます。

流産の手術費用について

子宮内に心肺停止となった胎児がいる、または自然排出が見込めない場合は「子宮内容除去術」が行われます。

子宮内容除去術の手術費用相場は15,000円〜35,000円くらいとされています。

また、妊娠週数によっては入院が必要となり、別途入院費がかかることも想定しておきましょう。

子宮内容除去術の具体的な流れ

「子宮内容除去術」を行う前に、超音波検査や尿中hCG検査などで胎児心拍や子宮の位置・形態を把握しておく必要があります。

問診では合併症・人工妊娠中絶流産・帝王切開などの既往歴を確認し、患者様が何らかの感染症を持っていないか、スクリーニング検査も行われます。

人工妊娠中絶手術をする場合は、母体保護法に基づいて本人と配偶者の同意が必要となるため書面でサインをいただくことになり、準備が整い次第、ダイラパン・ラミナリア桿・ラミセルなどを用いて子宮頸管拡張を行います 。

手術の流れ

心電図・血圧などを観察しながら静脈ラインを確保して、静脈麻酔(病院によって異なる)で患者様に眠っていただきます。

子宮膣部を専用の器具でしっかりと把持し、内腔と子宮の位置を確認しながら拡張器で胎盤鉗子を挿入できるまで拡張を行います。

そして、子宮内に胎盤鉗子を挿入して子宮内容物を掴んで取り除きます。卵管角には小さいサイズのキューレットを用いて丁寧に遺残がないようにしていきます。

手術終了の流れ

異常な出血が起こっていないか、子宮内容物が残っていないかを確認し、絨毛と胞状奇胎の有無を肉眼で確かめた上で手術終了となります。

患者様が麻酔から完全に覚醒するまではバイタルサインの観察が行われます。その後、超音波検査で子宮内を確認し、異常な出血が起こっていないことを再確認した上で帰宅していただきます。

流産手術や費用に関する3つ注意点

疑問
最後に、流産手術の費用やリスクなどに関する知っておきたい3つの注意点を詳しくご説明していきます。

子宮内容除去術に伴う合併症

稽留流産、不全流産で行われる子宮内容除去術は、患者様にいくつかのリスクが伴うため、術前は医師からしっかりと説明を受けておく必要があります。

具体的なリスクの例がこちらとなります。

子宮穿孔

子宮に小さな穴が空いてしまう「子宮穿孔」は、流産手術において最も注意すべき合併症です。

手術では子宮穿孔を避けるべき最善の策がとられていますが、不用意に子宮を傷つけてしまうケースも稀にあります。子宮穿孔が起こった場合はすぐに手術が中止され、穿孔部位を速やかに特定して修復が行われます。

頸管損傷

子宮頸管に裂傷が起こる「頸管損傷」は、頸管拡張の際に無理な手際で行うと発生する可能性がある合併症です。発生した場合は速やかに適切な止血が行われます。

出血

手術中に出血が増えた場合は、状態に応じて子宮収縮剤の投与が行われます。

主に使用されるのはマレイン酸メチルエルゴメトリンですが、副作用として冠血管の攣縮が発生するケースもあるため、慎重に投与が行われます。

感染

手術後に発熱があった場合は「子宮内感染」が疑われ、発熱の有無に関わらず予防として抗生剤の投与を行うこともあります。

流産手術に伴う合併症の対策、治療には最善が尽くされています。しかし、手技が難しいという点もあり、極稀にこのような合併症が起こることも想定して手術に臨むようにしましょう。

公的医療保険の適用に関して

妊娠健診や出生前診断など、妊娠中にかかる費用を少しでも軽減したいと考える方は多いでしょう。

流産手術に関する公的医療保険適用の有無ですが、手術を受ける目的によって適用される場合と適用されない場合があります。

公的医療保険が適用される場合

「稽留流産」、または「不全流産」だった場合に受ける流産手術は公的医療保険が適用されるため費用を抑えることができます。また、手術給付金の対象にもなるためしっかり申請を行いましょう。

公的医療保険が適用されない場合

「人工妊娠中絶手術」を受ける場合、公的医療保険は適用外となり、全て自費で賄う必要があります。その場合の費用相場は10万円〜15万円とされていますが、医療施設によっては40万円前後という大きな負担がかかる場合もあります。

事前に複数の医療施設を比較した上で決めることをおすすめします。

不育症について

過去に流産手術を受けた方でも、1ヶ月〜2ヶ月経過をすることで再び妊娠をすることができます。

ただし、2回以上連続で流産を繰り返す「不育症」になる可能性もあります。

不育症は妊娠はするものの、何らかの原因で流産を繰り返してしまう疾患とされ、不育症が疑われる場合は不育症検査と治療が必要となります。

流産を繰り返してしまう可能性はどの妊婦さんにもありますが、流産を2回以上してしまった場合は不育症検査を受けることをおすすめします。

まとめ

流産は根本的な治療法が存在しないため、どの妊婦さんでも流産になるリスクが伴います。

子宮内容物が残留してしまう流産である「稽留流産」と「不全流産」では手術が必要になるため、手術費用を工面しなければなりません。

流産手術と呼ばれる「子宮内容除去術」は、保険が適用される場合は15,000円〜35,000円が費用相場となり、手術給付金の対象にもなります。

人工妊娠中絶手術の場合は残念ながら保険適用外となるため、10万円〜15万円くらいの費用を工面する必要があることを覚えておきましょう。

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