欧州研究機構のアドバンスグラントで行われるNIPTの臨床試験に日本から共同参加する栄誉を頂きました。 ミネルバクリニックでは、世界中の国際認証を受けた遺伝子検査機関を厳選して業界オンリーワンの検査体制を整えています。

ミネルバクリニックは高い専門性を誇り技術で皆さんにお答えする診療を行なっているため無料相談は受け付けておりません。問診票は医師が皆さんの状態を知るためや必要な情報を伝えるために作成しており診察の一部ですので配布の時点で診療料金が発生します。

無痛分娩3つのデメリット、リスクを回避する方法|自閉症についても解説

医師と夫婦

お産の痛みを麻酔で和らげて、出産時と産後の疲労を軽減できる無痛分娩を選ぶママさんが増えてきています。しかしリスクを恐れてしまい自然分娩へ流れてしまうケースも少なくありません。もちろん無痛分娩にリスクはありますが、出産前に内容を詳しく知っておけば選択肢の一つに入ってきませんか?

今回は、無痛分娩のリスクと費用、対処法まで紹介をすることで無痛分娩は怖くないと多くのママさんに知ってほしいと思って記事を作っています。最後までお読みになって出産するときに無痛分娩を選択肢に入れてくれたら幸いです。

無痛分娩のリスク1.|無痛分娩をしている最中に起きた医療事故

無痛分娩が増えてきている一方で、無痛での出産中による不幸な医療事故も報道されています。2015年夏、神戸市のクリニックで無痛分娩の事故が発生し、当時33歳の妊婦が意識不明となり、回復することなく17年5月に亡くなっています。2017年には、京都で同じ医療機関による硬膜外麻酔の事故が3件発覚し、1件は子どもが寝たきりのまま3歳で死亡、あとの2件は、母子ともに寝たきりの植物状態であると発覚したのは記憶に新しいでしょう。こうした事故が起きてしまうのは麻酔をするときのルールを医師が守っていないせいです。

公益財団法人日本麻酔科学会では2019年に医薬品ガイドラインという指針を示しており、薬品ごとに使用法や注意点を公開しております。

関連記事(外部リンク):

医薬品ガイドライン(日本麻酔科学会)

2018年には厚生労働省が「無痛分娩の安全な提供体制の構築に関する提言」を出し、医院やクリニックに無痛分娩を行う際の診療体制の確保を呼びかけています。こうした取り組みが始まったのが不幸な事故が起きてからというのは皮肉ですが、少しずつ安全に無痛分娩ができる医院が増えてきているのです。

関連記事(外部リンク):

「無痛分娩の安全な提供体制の構築に関する提言」(PDFファイルが開きます)

もし無痛分娩をお考えならば、麻酔科医や産科麻酔科医が在籍しているかを医院やクリニックに聞いておきましょう。麻酔について専門的な知識を持つ医師が担当するだけで医療事故が起きるリスクがかなり低くなるからです。

無痛分娩のリスク2.|妊婦さんに起きる可能性がある3つの主なトラブル

悩める女性

無痛分娩のリスクとして挙げられるのが出産の最中に妊婦さんへの負担が大きくなる「微弱陣痛」です。麻酔によって痛みを感じにくくなったせいで陣痛が弱くなり、分娩の進行が遅れてしまうトラブルです。お産に時間がかかると母体への負担を減らすために陣痛促進剤を使用したり、吸引娩出術(赤ちゃんの頭にカップを装着して引っ張る)をしたりしないといけません。また、赤ちゃんを出すための”いきみ”も弱くなるので事前に助産師さんと一緒にいきみ方の練習しておくのがいいでしょう。

他にもリスクはありますが、母児に深刻な影響を及ぼさない、もしくは発生頻度が低いものばかりです。事前に知った上で無痛分娩か自然分娩のどちらがいいかお選びください。まず無痛分娩を開始して時間が6時間以上経過(それより前の場合もあり)すると、38℃以上の熱が出ることがあります。この現象は直接赤ちゃんに悪影響を与えるものではありません。しかしお産の最中に解熱剤を使用したり、点滴を打ったりしますのでご注意ください。

また、麻酔の効きが悪くて麻酔用のチューブを入れ直したり、腰や背中が痛くなったりもします。他にも軽く血圧が下がることは時々ありますが、硬膜外麻酔において母体や赤ちゃんに悪影響を及ぼすことはまれです。

発生頻度は1~2%ですが、麻酔の針で硬膜が傷つくことによる頭痛が起きる場合もあります。分娩後に尿が出にくくなったり、まったく出なくなったりすることや足のしびれや感覚麻痺が残ることもありますが、こちらも起きる確率は低いです。

麻酔チューブを通じて神経に菌が感染することがあるといわれています。但し発生率は0.0002~0.0015%です。チューブの入っている場所付近に血液の塊ができてしまい、それにより神経が圧迫することもありますが、こちらも発生する確率は前述したのと同様0.0002~0.0015%です。

こうしたトラブルが発生する可能性はありますが、自然分娩でもトラブルが起きるという意味では変わりません。お産の痛みを軽くできて産後の回復が早くなるならば無痛分娩を選んだ方がいいでしょう。

無痛分娩のリスク3.|無痛分娩でうまれた子どもは自閉症になってしまうのは本当?

2020年に10月に、硬膜外麻酔による無痛分娩で生まれた子どもは、自閉症スペクトラム障害(ASD)の発症リスクがわずかに上昇する可能性があるという研究結果が報告されました。しかしながら同月に一般社団法人・日本無痛分娩研究機構が「結果の解釈に大きな課題があり断定できない」と緊急声明を表明しており、可能性は低いといえるでしょう。

声明によると、報告には硬膜外無痛分娩の有無から自閉症スペクトラムのリスクを検出できるだけの症例数が不足している可能性が高く、自閉症スペクトラムの診断を多施設で実施した場合の疫学的調査や多施設共同研究も実施されていないことから「結果の解釈に大きな課題がある」と断言しています。インターネット上では無痛分娩で産んだ1歳5ケ月の娘に自閉症の特徴(クレーン、自傷行為)が見られて、硬膜外麻酔を選んだせいだと自分を責めるママさんもいるくらいです。吸引法による出産が原因で自閉症になったいう書き込みや陣痛誘導剤によって自閉症になったという投稿もあるほど悔やんでいます。しかし、それらの投稿には医学的なエビデンスはありません。こうした誤った情報が流れているからこそエビデンスのあるものをしっかりと提供することが医療従事者としての務めだと考えて記事を作っています。お願いですから正しい情報を読んで参考にした上で自然分娩にするか無痛分娩にするかを選択してください。

ミネルバクリニックでスーパーNIPTgeneプラスでは一部の自閉症は判るのですが、それは自閉症のほんの一部です。しかしそうはいっても出生前診断の対象となっているくらいですから自閉症の中でも重いものですまた、自閉症は多因子遺伝ですので、自閉症のお子さんが生まれるリスクがどれくらいあるのかを調べる自閉症の遺伝子検査もあります。

無痛分娩のデメリット|無痛分娩の費用は自然分娩よりだいぶ高い

つわり

無痛分娩は自然分娩の費用にプラス10万円から20万円が相場と言われています。なぜなら麻酔科医、産科麻酔科医、麻酔科専門医の下で2年以上研修したら申請できる麻酔標榜医による硬膜外麻酔を行うためどうしても費用がかかってしまうからです。自然分娩はおおよそ50万円と言われているので60~70万円となりますが、医院によって変わってくるので事前に確認しておきましょう。

出産が病気とケガとは違うので保険適用外ですが、国では出産一時金という形で補助をしています。厚生労働省によると42万円になっています。しかし市町村単位の役所でお祝い金を独自で用意している可能性もあるので各自治体に問い合わせてください。

こうした補助金制度を活用することで費用負担がかなり軽くできるので無痛分娩も選択肢の一つとなるはずです。もし費用面の負担で無痛分娩を諦めているならば補助金制度を活用した上で比較検討してみましょう。

無痛分娩で起きるリスクを確実に下げる方法

ここまでさまざまなリスクやトラブルについて紹介をしてきました。確実にリスクやトラブルを避けるのは医学的エビデンスにのっとった情報を得ることからがスタートです。思い込みや根拠のない書き込みによって判断されると後悔する可能性があります。このコラムでは医学的にも正しい情報を使って書いており、無痛分娩で赤ちゃんを産みたいけどリスクがあって踏み切れないというママさんにしっかりとした情報を提供したいと考えています。もちろん、このコラム以外にもエビデンスを持って情報を提供しているサイトがありますので参考にしてください。

もう一つのトラブル回避方法は、出産をするときに何人で行うかをチェックすることです。設備が整っていないクリニックでは硬膜外麻酔が医師の手技に頼っている可能性がありますし、人員が少ないと万が一のトラブルに対応できません。確実なのは麻酔科医や産科麻酔科医といった麻酔について専門的な知識を持つ医師がお産のメンバーに入っていることです。

他には麻酔器の有無、除細動器(又はAED)の有無、母体用生体モニターの有無、 蘇生用設備・機器の有無を聞いておきましょう。もしトラブルが起きても設備が整っていれば 素早く対応できるからです。無痛分娩は単に硬膜外麻酔の注射が上手に打てるだけで決めるのは危険です。万が一のトラブルや産後のリスクにまで対処できるクリニックでお産をしてください。無痛分娩関係学会・団体連絡協議会(JALA)で無痛分娩施設の情報が公開されているので調べてみましょう。

関連記事(外部リンク):

無痛分娩関係学会・団体連絡協議会(JALA)

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