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生理なのに妊娠していた理由は?|妊娠初期の出血についても解説

「茶色い出血が続くけど着床出血?」「生理なのか着床出血なのかわからない」子どもがほしい女性の中にこんなお悩みがあるかもしれません。妊娠初期と生理前現象は出血が主な症状のためどちらか判断に迷ってしまいます。「妊娠したかも!」と思っていたら生理だったなんてことは妊活中の女性なら経験しているでしょう。もちろん反対のことが起きたと思います。

今回は生理前現象と妊娠初期の見極め方も含めて、体験談の紹介や出血について詳しく紹介します。

先輩ママの妊娠初期症状体験談

先輩ママも過去に似たような体験をして喜んだり、ガッカリしたりしていました。そこで、自分と似たような体験をしているとわかれば少しは気分が楽になるかもと思い、先輩ママの体験談からご紹介します。

◯Nさん
少し出血し、生理が始まったのかな?と思いましたが、血液量が少なく1日で終わってしまいました。おそらく着床出血だったのだと思います。

◯Mさん
生理がない、風邪気味だ、しょっちゅう吐き気がするなーと思い妊娠検査薬を主人に購入してもらい試すと、妊娠発覚でチョウビックリ!

◯Sさん
特に何が悲しいとかつらいとかではなく、何かが不安になり、自分でも何故泣いているのか分からず自然と涙が溢れてくる。

◯Yさん
上の2歳の子に「お腹ピクピクしてる。」と言われました。まだその時は、市販の検査薬でもわからない時期で、判別はつきませんでしたが、2日続けて言われたのでもしやと確信しました。嬉しいような、でも半分疑わしいような、不思議な気持ちでした

◯Aさん
基礎体温の高温期が4週続き、妊娠かな?と思ってた矢先。ある日突然空腹の時に『うっっ』となってトイレに駆け込むことになりました。 正にドラマのような展開。次の日検査薬でバッチリ陽性。

生理痛のようなお腹の痛みの正体

妊娠初期の症状の一つに腹痛があります。これも出血同様、生理の症状ととてもよく似ているため判断が難しいものです。

生理に起きる腹痛は、生理痛といって女性ならば経験した方が多い症状の一つです。なぜ生理痛が起きるのかといいますと、経血を押し出すために子宮が収縮することで起こります。そもそも生理は血液とともに子宮の内側を覆っている子宮内膜を体外へ排出する現象です。妊娠が成立しなかった証でもあります。子宮内膜を排出する際に子宮が収縮をするために子宮内膜が産生する「プロスタグランジン」という物質が働きます。プロスタグランジンが必要以上に分泌されると、子宮が強く収縮し、痛みも強くなるのです。個人差はありますが生理痛は前日から生理2日目、3日目に起こりやすいと言われています。

妊娠初期の腹痛は痛みが生理痛と似ているのが特徴です。他にも妊婦さんによっては「脚の付け根がつるような痛み」「キュっと引っ張られるような痛み」「締め付けられるような感覚」と表現することがあります。中には腹痛ではなく腰痛で現われる場合もあり、個人差があるのも生理痛と似ています。

原因は、妊娠することでホルモンバランスの変化が起きて子宮が大きくなっていくことと、ホルモンの影響で卵巣に液体がたまることで卵巣が腫れて腹痛になる場合、妊娠初期症状の一つである便秘や下痢による痛みと妊娠週数によってさまざまです。

妊娠初期の腹痛は、基本的にはどれも赤ちゃんを生むための準備として起きるホルモンバランスの変化によるものです。

風邪や生理前の症状と似ている妊娠超初期症状

妊娠初期には妊娠検査薬でも授かったことが判明できない妊娠0週から3週目も入ります。医学的な定義ではありませんが。この時期を妊娠超初期と呼ぶこともあり、排卵から受精を経て、受精卵が着床する時期です。この時期でも生理前の症状と似たようなことが起きるため妊娠と区別が付かなくて悩んでしまう妊婦さんもいらっしゃいます。

代表的な症状としては、生理予定日の一週間前頃に、突然訪れる眠気や、歩くのが辛いほどの倦怠感です。風邪をひいたときのような頭痛や寒気を感じることもあります。これは、妊娠状態を維持するために分泌される黄体ホルモンの排出が原因です。腹部痛や乳首痛といった生理前のような症状も妊娠0週から3週目に起きます。こちらも生理前現象でもよくあることですので判断が難しいといえるでしょう。

人によっては、吐き気や匂いに過敏になるなど、つわりみたいな症状があらわれます。これは、黄体ホルモンが吐き気を引き起こす脳の中枢神経を刺激したからです。着床出血が生理前の出血と同じように少量の出血や、おりものの量が増えたり、茶色や茶褐色になったりする現象も起きます。

胸が張るけど生理がこない。もしや妊娠?

自宅で胸をチェックする女性
生理前現象の一つにあるのが「胸の張り」です。原因は、プロゲステロンエストロゲンの分泌が増えることによって関連する胸の組織が刺激され、痛みや腫れが引き起こされるからです。多くの場合、生理1週間くらい前に脇の下にもっとも近い両胸の上部外側に痛みを感じます。妊活中の女性は関係ありませんが、避妊用のピルを飲むと胸の張りや痛みが生じるケースもあるのでご注意ください。

妊娠初期の症状にも胸の張りがあります。こちらもホルモンバランスの変化が主な原因です。乳腺や脂肪組織などが増えることによっても胸の張りが大きくなります。あまりにも張りが大きいと痛みへと変化していくのでお気を付けください。症状自体は、生理開始予定日前後に現われる場合が多いようです。しかしながら、個人差があるためいつ出るかと言われると「この時期です」と断言はできません。

生理前現象や妊娠初期症状でもない場合、乳腺や子宮の病気(子宮筋腫・子宮内膜症・子宮頸がん)の可能性があるので産婦人科で医師に相談をしましょう。

生理が来たのに妊娠した理由は?

「生理が来た」とがっくりしていたら実は妊娠していたというケースはよくあることです。主に考えられるのは「生理前の出血が着床出血だった」からです。ご存知のように生理前の出血と着床出血は非常によく似ており、おりものの量やにおい、血の色だけで区別するのは難しいため勘違いしてもおかしくはありません。

もう一つは妊娠していたけど実は子宮外妊娠だったという理由です。子宮外妊娠は、その名の通り子宮以外のところで着床してしまったことで起きます。妊娠6週目になっても超音波検査で確認できないため気づかない場合もあります。出血や腹痛と言った症状も起きるので生理痛と勘違いしてしまい、生理痛が来るほどの生理があったのに妊娠していたと思ってしまう方もいるくらいです。

そして、他にも理由として考えられるのは生理が来る前の性行為による妊娠だった場合です。精子の寿命はおおよそ3日です。しかし、稀にそれ以上に長く生き抜くこともあります。また、生理周期が不安定な女性は生理が終わってすぐに排卵するということも珍しくありません。つまり、生理が来る前にしていた性行為によって妊娠をしてしまい、前回の生理を確認していたのに妊娠したということが起こるのです。

妊娠初期なのに生理のような出血は危険信号?

妊娠初期の出血は量が少なければ問題ない場合が多いです。少ない出血量で流産の可能性があるとすれば化学流産が挙げられます。化学流産は、妊娠検査薬で陽性が出たものの、エコー検査で胎嚢が確認できないまま、生理のような出血が始まってしまった状態です。受精はしたものの、しっかり着床せずに流れてしまったと考えられています。

もし妊娠初期に生理二日目のような出血をした場合は、切迫流産や子宮外妊娠の可能性があります。子宮外妊娠は最初の出血量は少ないものの、徐々に増えていってお腹の中で大出血が起こるケースもあります。同時に強烈な腹痛が起きるのでショック状態になることもあるのです。もし子宮外妊娠であれば早く処置をしないと母体に大きなダメージを与えるのですぐに病院へ連絡してください。

妊娠初期の症状と生理前現象の見分け方

月経カレンダーを計画する女性は、月経日と排卵日を示す。
非常によく似ている二つの症状ですが、実は見分ける方法が二つあります。一つは基礎体温を測ることです。妊娠すると高温期が続くため妊娠していると体温は36.7度以上の高温をキープします。生理予定日から4~5日に過ぎても体温が下がらない場合、妊娠している可能性が高いといえます。

もう一つは妊娠検査薬を使うことです。妊娠するとhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)が分泌されます。このホルモンは妊娠中にのみ、測定可能量が著しく産生されます。そのため妊娠検査薬の判定に使われているのです。もし生理予定日から1週間以上待っても生理がこない場合は、妊娠検査薬を使って判定してみてください。

確実に判定できるのは産婦人科の医師です。間違いないのはクリニックで診察を受けることなのは言うまでありません。

まとめ

生理だと思っていたら実は妊娠していたという理由をおわかりいただけたかと思います。症状が似通っているため妊婦さんだけで判別するのは難しいといえます。ただ、判別方法がありますので、子どもがほしい女性はチェック方法の一つである基礎体温の測定をしておくのがいいでしょう。元気な赤ちゃんを授かるためにも欠かせないと思いますので始めてみてください。

東京の「ミネルバクリニック」は臨床遺伝専門医が在籍するNIPT実施施設であり、たくさんの妊婦さんの悩みや不安と真摯に向き合い、笑顔になれる出産に導いてきました。ミネルバクリニックでは、妊娠9週から受けられる赤ちゃんの健康診断である「NIPT」を業界最新の技術と業界随一の対象疾患の広さで行っております。遺伝のエキスパートである臨床遺伝専門医が出生前診断を提供しておりますので、是非、お気軽にご相談ください。妊娠初期からの出生前診断を受ける医療機関にお悩みの方は、知識・経験・実績とも「第三者から認証されている」臨床遺伝専門医が診療している「ミネルバクリニック」まで是非、ご相談ください。

プロフィール

この記事の筆者:仲田洋美(医師)

ミネルバクリニック院長・仲田洋美は、日本内科学会内科専門医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医 (がん薬物療法専門医認定者名簿)、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医(臨床遺伝専門医名簿:東京都)として従事し、患者様の心に寄り添った診療を心がけています。

仲田洋美のプロフィールはこちら

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