ダウン症候群の新生児にみられる特徴は?原因や種類も紹介

ダウン症の赤ちゃんと父親

ダウン症ダウン症候群21トリソミーとも呼ばれる染色体異常による病気で、通常は22本あるはずの染色体が23本になっていることで起こる症状です。

ダウン症候群の子どもの出生率は、母親の年齢によって変わってきますが、どの国でも700~1000人に一人の割合で生まれるとされています。

加齢によって卵子の分裂異常が起こる可能性が高くなることから、母親の年齢が上がるにつれてダウン症候群の子どもが生まれる確率も高くなると言われています。

ダウン症候群の子どもは成長がゆっくりなので、各年齢に合わせた成長具合を知り、適切なサポートを行う必要があります。

この記事では、ダウン症候群の新生児の体重増加についてと各時期の発達、子どもと接するときのポイントをご紹介します。

ダウン症候群の子どもの成長に合わせた注意点などもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

ダウン症候群の新生児の体重増加について

ダウン症のあかちゃん
ダウン症候群の赤ちゃんは、出生体重が正常児に比べると少ないことが多く、小柄な傾向にあります。

赤ちゃんが成長するために必要な栄養は母乳やミルクで届けられますが、ダウン症候群の赤ちゃんは筋肉の緊張が低下しているため、筋力が弱いことが多く、母乳やミルクをうまく飲めない場合があります。

そのため、小さく生まれた赤ちゃんは、思うように体重が増加せずに、ある程度の年齢まで小柄なまま育つことも多いです。

母乳やミルクをうまく飲めない赤ちゃんに対しては、哺乳瓶で赤ちゃんに合う乳首を探すなど、医師の指示に従って赤ちゃんに十分栄養が届けられるようさまざまな工夫をする必要があります。

ダウン症候群の子どもの発達

ダウン症の幼児
ダウン症候群の子どもは、ゆっくり成長していくので「通常〇ヵ月で首がすわる」などの指標とは違いますが、確実にできることは増えていくので周りのサポートが非常に重要となります。

ここからは、ダウン症候群の子どもの発達についてご紹介します。

乳児期(0~1歳頃)

ダウン症候群と診断されたらすぐに合併症についても検査が行われます。ダウン症候群の赤ちゃんは合併症があることが多く、以下のような合併症が心配されます。

  • 聴覚障害…75%
  • 視覚障害…60%
  • 先天性心疾患…50%

とくにこのような疾患は、ダウン症候群の赤ちゃんの中でも50%を超える確率で発症するとされていて、合併症の判明と同時に治療も始まります。

乳児期のダウン症候群の赤ちゃんは、前述したように母乳やミルクを吸う力が弱いことが多く、筋力が弱いことから物を握る力も弱くなります。

お腹が空いてもうまく泣けない赤ちゃんもいるので、お腹が空いていることを泣き声で判断するのではなく、時間で母乳やミルクをあげるようにするなどの対策が必要です。

離乳食の進め方にも注意が必要です。首がすわって寝返りもできるようになり、食べ物に興味が出てきたら離乳食をはじめましょう。

通常は5~6ヵ月頃から離乳食が始まりますが、ダウン症候群の赤ちゃんの場合は身体的な成長に合わせて離乳食の開始を考える必要があります。

また、歯が生えるのも遅いことがあるので、食べる機能の成長もゆっくりだということを覚えておきましょう。よく噛まずに食べ物を丸呑みしてしまう癖をつけてしまわないよう注意して見ることが大切です。

正常児と比べて身体的な成長はゆっくりで、おおまかな目安は以下のようになります。

  • 首がすわる…5ヵ月頃(通常3ヵ月頃)
  • 寝返り…7ヵ月頃(通常5ヵ月頃)
  • お座り…8ヵ月頃(通常6~7ヵ月頃)
  • つかまり立ち…15ヵ月頃(通常9ヵ月頃)
  • しっかり立つ…18ヵ月頃(通常12ヵ月頃)

このように、ゆっくりではありますが確実にできることは増えていくので、周りと比べるのではなく成長を見守ることが大切です。

幼児期(1歳~6歳頃)

幼児期のダウン症候群の子どもには、療育施設をうまく活用しながら全般的な発達を促してあげましょう。理学療法や作業療法によって運動機能や身体機能をサポートし、訓練することでできることも増えます。

ダウン症候群の子どもの幼稚園や保育園については、お住まいの市区町村の役所でよく相談するようにしましょう。健常児と同じ幼稚園や保育園での生活も可能ですし、障がい児専門の療育施設もあります。

子どもの症状には個人差があるため、一概にどこに行ったらよいとは言えません。子どもの発達の様子を確認しながら、適切な環境を用意してあげるようにしましょう。

また、健康面にはとくに気を配る必要があります。症状がなくても眼科、耳鼻科、歯科の受診は定期的に行いましょう。

乳幼児期は感染症にかかりやすい時期でもあるので、日ごろから子どもの様子を確認し、異変があればかかりつけの医師に相談するようにしましょう。

学童期(6~12歳)

小学校入学の頃になると、ダウン症候群の子どもは肥満が心配されます。運動機能の発達の関係や、大食、偏食が多いことから肥満傾向になりやすいとされていて、糖尿病や高尿酸血症などの病気も心配されます。

小学校は、地域の小学校の支援級に入る子どももいれば、特別支援学校に入る子どももいます。身体的な成長や周りとの関わり方など、お子さんに合わせた進学先を選ぶようにしましょう。

学童期は、放課後の過ごし方として地域の学童保育を利用するという手もありますが、ダウン症候群の子どもは障がいのある子どものための放課後等デイサービスを利用することが多いです。

放課後等デイサービスでは、お友達とのコミュニケーション力や社会性を身につけたり、子どもの居場所をつくったりできるうえに、親の時間の確保ができます。

赤ちゃんの頃から、ダウン症候群の子どもの場合はとくに親がつきっきりで生活をしているので、小学校入学とともに親の時間を確保し、リフレッシュする時間を作ることは非常に重要です。

中学・高校期(12~18歳頃)

中学校は小学校と同じように、普通学校の特別級に通いながら放課後等デイサービスを利用する子どもが多いのに対して、高校では特別級がない学校が多いので、高校進学とともに特別支援学校に通うという選択をするのが一般的です。

中学、高校で思春期を迎えると、健常児と同じように異性に興味を持ったり、おしゃれに芽生えたりと、親から離れて一人で生活できることも増えます。

将来のことを考えると、さまざまなクラスで教育学習や職業生活を学べる特別支援学校に通うことで、その先大学への進学を目指したり、就職に活かせる技術を学べたりします。

実際にダウン症候群の方で、大学や大学院へ進学した方、就職してさまざまな分野で活躍している方は大勢います。

中学、高校の頃には将来的なことを見据えて、就職に役立つ知識や技術を学べると、子どもの自信にも繋がります。

ダウン症候群の子どもと接するときのポイント

ダウン症候群の赤ちゃんと母親
ダウン症児は聴覚に障がいをもっている子どもが多いことから、言葉を理解するのが苦手な傾向にあります。

そのため、言葉をしゃべりだすのも遅く、理解するのも時間がかかってしまうかもしれません。

何かを伝えるときには、言葉だけで伝えるのではなくわかりやすく身振り手振りを加えるなど、視覚的な情報で伝えてあげるようにしましょう。

ダウン症候群の赤ちゃん、子どもにはもちろんさまざまなサポートが必要ですが、いつまでも自分でできないからと親がなんでもやってしまうことがないようにしましょう。

子どもの得意とすることや興味のあることを、自主的に取り組める環境をつくってあげることで、子どもの自信につながります。

ダウン症候群の子どもは、周りと関わることが増えてくる小学校から中学校になってくると、自分と周りを比べてしまいイライラが募ったり、精神的に不安定になったりすることがあります。

そんなとき、周りは行動をサポートするのではなく、自分でできるようサポートしたり、できることを気がつかせてあげたりするようにしましょう。

周りと比べるのではなく、自分のペースで大丈夫だということを伝え、自尊心を育めるようなサポートが必要となります。

まとめ

ダウン症候群の新生児の体重増加についてと各時期の発達、子どもと接するときのポイントをご紹介しましたが、参考になりましたか?

ダウン症候群の新生児は、母乳やミルクを飲む力が弱いことから、体重の増加が遅い傾向にあります。

適切なタイミングで母乳やミルクを与え、医師の診療を受けていれば体重が伸び悩んでいても心配しすぎないようにしましょう。

健常児でも、成長するにつれてさまざまな悩みはつきものです。ダウン症候群の子どもは、健康面にも気を配る必要があるため、ママ、パパは心配事が絶えないのですが、その分何かができるようになったときの喜びも大きくなります。

ダウン症候群の子どもは天使の子と呼ばれるほど、穏やかで笑顔が絶えない子どもが多いと言われています。どれだけ多くの心配事があっても、子どもの笑顔で救われることが多々あることでしょう。

子どもの成長に合わせた適切な支援施設や教育施設を利用しつつ、周りと助け合いながら子どもの成長を見守りましょう。

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