欧州研究機構のアドバンスグラントで行われるNIPTの臨床試験に日本から共同参加する栄誉を頂きました。 ミネルバクリニックでは、世界中の国際認証を受けた遺伝子検査機関を厳選して業界オンリーワンの検査体制を整えています。

ミネルバクリニックは高い専門性を誇り技術で皆さんにお答えする診療を行なっているため無料相談は受け付けておりません。問診票は医師が皆さんの状態を知るためや必要な情報を伝えるために作成しており診察の一部ですので配布の時点で診療料金が発生します。

自閉症(自閉スペクトラム症)の診断基準とは|症状についても解説

世界自閉症啓発デーのコンセプト。 世界自閉症デーの絵画。 少女は明るいカラフルなパズルを描いた。

自閉症(自閉スペクトラム症)の診断基準

アメリカ精神医学会の診断統計マニュアル(DSM)やWHOの国際疾病分類(ICD)によると「対人社会性の質的な障害」「言語コミュニケーションの質的障害」「強いこだわり」という三つの特徴があり、これらが原因で社会生活が困難になっている状態を自閉症と定義しています。

自閉症(自閉スペクトラム症・ASD)にはアメリカ精神医学会の診断統計マニュアル(DSM)に記載されており、以下の診断基準があります。

  • 1.複数の状況で社会的コミュニケーションおよび対人的相互反応における持続的欠陥があること
  • 2.行動、興味、または活動の限定された反復的な様式が2つ以上あること(情動的、反復的な身体の運動や会話、固執やこだわり、極めて限定され執着する興味、感覚刺激に対する過敏さまたは鈍感さ など)
  • 3.発達早期から1,2の症状が存在していること
  • 4.発達に応じた対人関係や学業的・職業的な機能が障害されていること
  • 5.これらの障害が、知的能力障害(知的障害)や全般性発達遅延ではうまく説明されないこと

 

これに知的障害や言語障害の有無、ADHD(注意欠如・多動症)を一緒に発症していないかどうかの確認が重要です。実はアメリカ精神医学会の診断統計マニュアル(DSM)の4番目には自閉スペクトラムとADHDとの併存は認められていませんでした。それが五番目に(DSM-5)になって認められています。他の遺伝学疾患(レット症候群、脆弱X症候群、ダウン症候群など)の症状として自閉症(自閉スペクトラム)が出ることもあります。

また、併存症を持っていることも珍しくありません。他の約70%以上の人が1つの精神疾患を、40%以上の人が2つ以上の精神疾患をもっているといわれているくらいです。特に知的能力障害(知的障害)が多く、先述したADHD(注意欠如・多動症)発達性協調運動症(DCD)、不安症、抑うつ障害、学習障害(限局性学習症、LD)なども併存しています。他にもてんかんや睡眠障害、便秘も一緒に発症する可能性が高いです。特に便秘は知的障害の具合が重いと発症しやすくなります。

自閉症(自閉スペクトラム)の特徴と症状

症状は重症度によって変わります。言葉の遅れ、反響言語(オウム返し)、会話が成り立たない、格式張った字義通りの言語といった言語やコミュニケーションに関する障害が多くみられます。視線を合わせることや身振りをまねすることなど、他者と関心を共有することができず社会性が低いのも珍しくありません。

●0歳から2歳の自閉症スペクトラム児の特徴

この時期に見られる特徴は以下の通りです。

  • ・ほとんど泣かない
  • ・些細な事でも激しく泣く
  • ・夜中ちょっとした物音ですぐ起きる
  • ・独りで寝ていても起床時に泣かない
  • ・目が合いにくい
  • ・指さしした方向を見ない
  • ・あやしたりくすぐったりしても笑わない
  • ・表情が乏しい
  • ・初語がかなり遅い
  • ・名前を呼んでも振り返らない
  • ・抱っこをするのを嫌がったり、暴れたりする

この時期に注意してほしいのは「感覚過敏」です。上記のリストにある行動も感覚過敏からきているものもあります。特に「些細な事でも激しく泣く」は「些細な音」であっても、聴覚過敏の子からすると激しい音に聞こえることがあります。

●3歳~5歳の自閉症スペクトラム児の特徴

  • 一人遊びばかりしている
  • 冗談が通じない
  • 場の空気を読むことができない
  • 人に興味を示さない
  • こだわりが以上に強い
  • いつものやり方や手順が崩れることを嫌う
  • ものを置く場所が同じで異なることを嫌う

2歳を過ぎると注意しないといけないのが他者とのコミュニケーションです。幼稚園や保育園でお友達がいるのか、お友達と一緒に遊べているか、人に興味を持てているかなどを意識的に見るようにしていくと良いでしょう。ご両親と一緒にいるときは冗談が通じているのか、空気を読むことができているのかをみてください。自閉症スペクトラムだと「空気を読む」といった曖昧なことが苦手だからです。

5歳から12歳の間にあたる学童期になると友達との関わりが一方的だったり、感情を共有することが苦手だったりして友人を作るのが難しくなります。また、興味を持つ事柄が限定され、こだわりが強く、感覚過敏あるいは鈍くなってしまうのが特徴です。

自閉症(自閉スペクトラム症・ASD)の診断方法

自閉症(自閉スペクトラム症・ASD)を診断するするために、先述した診断統計マニュアル(DSM)やWHOの国際疾病分類(ICD)の基準を用いて診断をします。DSMやICDには詳しい診断基準が掲載されていますが、医師はそれだけで診断をするわけではありません。

患者さんの話を聞いたり、心理検査をしたりした後にDCMやICDの基準と照らし合わせて診断をしているのです。小さな赤ちゃんの場合は発達スクリーニング検査をして判断をしています。こうした流れで診断できるのは医師だけです。一般の人がDCMの診断基準を見て自己判断することは危険です。必ず医師の診察を受けてください。

因みに自閉症(自閉スペクトラム症・ASD)の原因の9割が遺伝子だとわかっています。大人だと遺伝子検査で判明する場合がありますので、受けてみるのもいいかもしれません。

自閉症(自閉スペクトラム症・ASD)と診断されたら

カウンセリングや診察を経て自閉症または自閉スペクトラム症(ASD)と診断をされたら治療に移ります。ただし、自閉症(自閉スペクトラム症・ASD)は治すことはできません。個人個人の特性に合わせた治療を行っていきます。

子どもの場合

お子さんの場合は、「療育」(治療教育)が基本です。子どもの状態や特性に合わせてプログラムが作成されます。療育の基本は、できることを少しずつ増やして生活上の困難を助けることです。

学校生活を送る際には、子どもによって通常学級での支援が受けられます。例えば、個別の学習支援員を配置したり、気持ちが落ち着かないときに使用できる小部屋を設置したり、目で見て理解できるような情報提供をしたり、聴覚過敏のある子どもに対してイヤーマフの使用を認めたりといった可能な範囲で配慮がされます。もし個別性の高い教育を受けさせるならば、「特別支援学級」「通級指導教室」「特別支援学校」などがあります。学習ペースに合わせて教科学習の進め方を調整したり、自閉スペクトラム症特有の対人関係やコミュニケーションの特性に応じてソーシャルスキルを身につけるための授業を少人数で行ったりときめ細やかな配慮が可能です。

また、保護者を支援する取り組みとしてサポートプログラムがあります。発達障害者支援センターや教育センターなどの行政機関、病院やクリニックなどの医療機関のほか、民間の支援団体などでも実施されているので足を運んでみてください。

大人の場合

成人している場合は、特性や症状に合わせたプログラムが作られ、人によっては薬が処方される場合があります。一人ひとりで特性や症状、年齢、状態によってプログラムが変わるので医師から詳しいお話を聞いてください。何よりも大切なのは「自分はどうしたいのか」という意思をはっきりとしておくことです。

生活面では、特別支援教育などの教育的な支援、経済的な支援や就労支援などの福祉サービスを受けられるようになるので手続きをしておきましょう。

自閉症(自閉スペクトラム症・ASD)の方が受けられる公的支援

自閉スペクトラム症の場合、取得できる可能性があるのは「療育手帳」です。地域によっては「みどりの手帳」と呼ばれています。症状によっては「精神障害者保健福祉手帳」による支援が受けられます。基本的には、知的障害がある場合が「療育手帳」、知的障害を伴わない発達障害の場合は「精神障害者保健福祉手帳」が申請対象です。

手帳を持っていると下記のサービスが受けられます。

  • ・税金の優遇措置
  • ・公共料金・電話料金の割引
  • ・公共交通機関・公共施設・映画館などの無料化または割引
  • ・生活保護の障害者加算

他にも子どもの場合は特別支援教育や児童発達支援、放課後等デイサービスなどを利用できるようになります。大人だと生活や仕事などの面で支援を受けやすくなります。

例えば、医師の診断書や意見書を取得し、受給者証の交付を受けると就労移行支援や就労継続支援A型・B型などの障害福祉サービスが利用可能です。申請手続きのために診断書や意見書が必要になることが多いので医師に申し出て作成してもらいましょう。その際、診断書の発行が有料のクリニックもあるので確認しておいてください。

まとめ

パズルを持つ子供の手

育児書やインターネットからの情報で自分の子どもが自閉症(自閉スペクトラム)ではないかと不安を抱えている親御様は少なくありません。しかしながら、子どもの発育というのは一人ひとり違っていて当然ですし、何歳の何ヶ月までにこうした発育をしないといけないと決まっているわけでもありません。

それでも不安がつきないのは親としての愛情でしょう。

1歳半と3歳のときに行われる乳幼児健康診査や就学前の秋に行われる就学時健康診断で自閉症(自閉スペクトラム)の可能性を指摘されて検査を受けるのが一般的ですが、現在は自治体によって発達相談窓口があるところも珍しくありません。他にも地域の発達障害者支援センターや保健センターでも相談に応じてもらえる場合もありますのでご不安であればお問い合わせをしてみてください。

早期からその子の特性に合った支援ができれば、二次的な問題を防止しつつ育てる環境が作りやすくなります。

自閉症遺伝子パネル

ミネルバクリニックでは自閉症の診断や次のお子さんのリスク、カップルから自閉症のお子さんが生まれるリスクなどを総合的に評価可能な自閉症遺伝子パネルをご提供しています。早期診断は早期に療育につなげて社会性を獲得する一助になります。遺伝子検査はこの10年で飛躍的に進化を遂げ、たくさんの知見が得られてきました。不安に思っている方々を力強くサポートしていきたいと願っています。

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