欧州研究機構のアドバンスグラントで行われるNIPTの臨床試験に日本から共同参加する栄誉を頂きました。 ミネルバクリニックでは、世界中の国際認証を受けた遺伝子検査機関を厳選して業界オンリーワンの検査体制を整えています。

自閉症(自閉症スペクトラム)には診断基準とは|症状についても解説

自閉症(自閉スペクトラム)は多くの遺伝的な要因が複雑に関与して起こる生まれつきの脳機能障害です。現在では、人口の約1%が発症していると言われています。以前は親の子育てによるものが原因だと思われていましたが、現在ではそういった説は否定されています。

多くの症状が発症するためご自分の子どもが自閉症(自閉スペクトラム)ではないかと不安になる親御様がたくさんいらっしゃいます。実は自閉症には診断基準というものがあり、その条件に満たない場合は心配する必要はありません。今回の記事では自閉症の診断基準を中心に検査、テストについて詳しく紹介をします。

自閉症(自閉スペクトラム)の診断基準

世界自閉症啓発デーのコンセプト。 世界自閉症デーの絵画。 少女は明るいカラフルなパズルを描いた。

自閉症(自閉スペクトラム)にはアメリカ精神医学会の診断統計マニュアル(DSM)に記載されており、以下の診断基準があります。

  • 1.複数の状況で社会的コミュニケーションおよび対人的相互反応における持続的欠陥があること
  • 2.行動、興味、または活動の限定された反復的な様式が2つ以上あること(情動的、反復的な身体の運動や会話、固執やこだわり、極めて限定され執着する興味、感覚刺激に対する過敏さまたは鈍感さ など)
  • 3.発達早期から1,2の症状が存在していること
  • 4.発達に応じた対人関係や学業的・職業的な機能が障害されていること
  • 5.これらの障害が、知的能力障害(知的障害)や全般性発達遅延ではうまく説明されないこと

 

これに知的障害や言語障害の有無、ADHD(注意欠如・多動症)を一緒に発症していないかどうかの確認が重要です。実はアメリカ精神医学会の診断統計マニュアル(DSM)の4番目には自閉スペクトラムとADHDとの併存は認められていませんでした。それが五番目に(DSM-5)になって認められています。他の遺伝学的疾患(レット症候群、脆弱X症候群、ダウン症候群など)の症状として自閉症(自閉スペクトラム)が出ることもあります。

また、併存症を持っていることも珍しくありません。他の約70%以上の人が1つの精神疾患を、40%以上の人が2つ以上の精神疾患をもっているといわれているくらいです。特に知的能力障害(知的障害)が多く、先述したADHD(注意欠如・多動症)発達性協調運動症(DCD)、不安症、抑うつ障害、学習障害(限局性学習症、LD)なども併存しています。他にもてんかんや睡眠障害、便秘も一緒に発症する可能性が高いです。特に便秘は知的障害の具合が重いと発症しやすくなります。

自閉症(自閉スペクトラム)の特徴と症状

症状は重症度によって変わります。言葉の遅れ、反響言語(オウム返し)、会話が成り立たない、格式張った字義通りの言語といった言語やコミュニケーションに関する障害が多くみられます。視線を合わせることや身振りをまねすることなど、他者と関心を共有することができず社会性が低いのも珍しくありません。

●0歳から2歳の自閉症スペクトラム児の特徴

この時期に見られる特徴は以下の通りです。

  • ・ほとんど泣かない
  • ・些細な事でも激しく泣く
  • ・夜中ちょっとした物音ですぐ起きる
  • ・独りで寝ていても起床時に泣かない
  • ・目が合いにくい
  • ・指さしした方向を見ない
  • ・あやしたりくすぐったりしても笑わない
  • ・表情が乏しい
  • ・初語がかなり遅い
  • ・名前を呼んでも振り返らない
  • ・抱っこをするのを嫌がったり、暴れたりする

この時期に注意してほしいのは「感覚過敏」です。上記のリストにある行動も感覚過敏からきているものもあります。特に「些細な事でも激しく泣く」は「些細な音」であっても、聴覚過敏の子からすると激しい音に聞こえることがあります。

●3歳~5歳の自閉症スペクトラム児の特徴

  • 一人遊びばかりしている
  • 冗談が通じない
  • 場の空気を読むことができない
  • 人に興味を示さない
  • こだわりが以上に強い
  • いつものやり方や手順が崩れることを嫌う
  • ものを置く場所が同じで異なることを嫌う

2歳を過ぎると注意しないといけないのが他者とのコミュニケーションです。幼稚園や保育園でお友達がいるのか、お友達と一緒に遊べているか、人に興味を持てているかなどを意識的に見るようにしていくと良いでしょう。ご両親と一緒にいるときは冗談が通じているのか、空気を読むことができているのかをみてください。自閉症スペクトラムだと「空気を読む」といった曖昧なことが苦手だからです。

5歳から12歳の間にあたる学童期になると友達との関わりが一方的だったり、感情を共有することが苦手だったりして友人を作るのが難しくなります。また、興味を持つ事柄が限定され、こだわりが強く、感覚過敏あるいは鈍くなってしまうのが特徴です。

自閉症(自閉スペクトラム)の発生確率

アメリカのCDC予防センターの発表によると、自閉症(自閉スペクトラム)を持って生まれてくる子どもの確率は年々増加しています。1992年に生まれた子どもの150人に1人だったのが、2008年生まれの子どもだと54人に1人になるほどです。

性別は男の子が多く、女の子の約4倍になっています。女の子の場合、知的障害を伴うことが多いのが特徴です。ただ、女の子で知的障害や言語の遅れを伴わないと、社会的困難の現れが目立たないため過小評価されている可能性も考えられます。

尚、治療法については以下のページに詳しく記していますのでご覧ください。

まとめ

パズルを持つ子供の手

育児書やインターネットからの情報で自分の子どもが自閉症(自閉スペクトラム)ではないかと不安を抱えている親御様は少なくありません。しかしながら、子どもの発育というのは一人ひとり違っていて当然ですし、何歳の何ヶ月までにこうした発育をしないといけないと決まっているわけでもありません。

それでも不安がつきないのは親としての愛情でしょう。

1歳半と3歳のときに行われる乳幼児健康診査や就学前の秋に行われる就学時健康診断で自閉症(自閉スペクトラム)の可能性を指摘されて検査を受けるのが一般的ですが、現在は自治体によって発達相談窓口があるところも珍しくありません。他にも地域の発達障害者支援センターや保健センターでも相談に応じてもらえる場合もありますのでご不安であればお問い合わせをしてみてください。

早期からその子の特性に合った支援ができれば、二次的な問題を防止しつつ育てる環境が作りやすくなります。

自閉症遺伝子パネル

ミネルバクリニックでは自閉症の診断や次のお子さんのリスク、カップルから自閉症のお子さんが生まれるリスクなどを総合的に評価可能な自閉症遺伝子パネルをご提供しています。早期診断は早期に療育につなげて社会性を獲得する一助になります。遺伝子検査はこの10年で飛躍的に進化を遂げ、たくさんの知見が得られてきました。不安に思っている方々を力強くサポートしていきたいと願っています。

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