欧州研究機構のアドバンスグラントで行われるNIPTの臨床試験に日本から共同参加する栄誉を頂きました。 ミネルバクリニックでは、世界中の国際認証を受けた遺伝子検査機関を厳選して業界オンリーワンの検査体制を整えています。

ミネルバクリニックは高い専門性を誇り技術で皆さんにお答えする診療を行なっているため無料相談は受け付けておりません。問診票は医師が皆さんの状態を知るためや必要な情報を伝えるために作成しており診察の一部ですので配布の時点で診療料金が発生します。

自閉症(ASD)は大人になったら治るのか?どうなるのかも含めて解説

近年、上司や同僚、家族から「最近よく聞く『大人の発達障害』じゃないの?」と言われたことがきっかけで自閉スペクトラム症(ASD)の診療を受けてきている人が増えてきています。以前は自閉スペクトラム症(ASD)に研究が遅れており、幼少時に診断できないまま成長した方が多くいるからです。

大人になってから自閉スペクトラム症だと言われてもどうしたらいいのかわからずに一人で悩んでいる方がいるかもしれません。今回の記事では「大人の自閉症」について解説をしています。ぜひ最後までお付き合いください。

大人の自閉症(ASD)とは

果物と野菜がいっぱい入ったバスケットを持つ庭で働く自閉症の男性

自閉スペクトラム症(ASD)とは発達障がいの一種です。「スペクトラム」とは、「連続している」という意味で、ASDには、自閉症・高機能自閉症・アスペルガー症候群などが含まれています。特徴は後述するので割愛しますが、子どもの頃から症状が現われてきており、早ければ3歳で診断が下ることもあります。

しかしながら、幼いときに兆候があっても大きな不適応に至らず、知的能力も平均以上だと気づかないまま成長していくケースも珍しくありません。近年は子どもよりも大人が自閉スペクトラム症(ASD)の検査を受けに来ています

また、ASDとADHDを併せ持つというケースも珍しくありません。アメリカの研究では、成人のASDの59%がADHDの診断基準を満たすという結果もあるくらいです。感情のコントロールが難しい点や衝動的な面があるのが特徴として似ています。そのため個人で判断することなく医師に相談をして検査を受けるようにしましょう。

自閉症の原因

以前は脳の機能が偏っていることではないかと推測されていました。しかし近年は自閉スペクトラム症(ASD)の研究が進んだおかげで約9割が遺伝子によるものだと判明しています。

少なくても親の育て方や本人の性格などに起因する障がいではありません。

診断方法

基本的には面談や検査を中心におこなわれます。検査では、自閉スペクトラム症(ASD)について詳しく質問していきます。質問者とのやり取りなどを見て医師が総合的に判断をします。判断基準は以下の通りです。

  • 1.複数の状況で社会的コミュニケーションおよび対人的相互反応における持続的欠陥があること
  • 2.行動、興味、または活動の限定された反復的な様式が2つ以上あること(情動的、反復的な身体の運動や会話、固執やこだわり、極めて限定され執着する興味、感覚刺激に対する過敏さまたは鈍感さ など)
  • 3.発達早期から1,2の症状が存在していること
  • 4.発達に応じた対人関係や学業的・職業的な機能が障害されていること
  • 5.これらの障害が、知的能力障害(知的障害)や全般性発達遅延ではうまく説明されないこと

 

上記はアメリカ精神医学会の診断統計マニュアル(DSM)に記載されているものです。日本でも同じ基準で判定しています。

大人の自閉症(ASD)の特徴

大人の自閉症の一般的な症状は以下の通りです。ご自分に当てはまるものがあるかどうかチェックしてみてください。もし○が多いならば医師相談してみましょう。

  • ・他人が考えていることや感じていることを解釈するのが難しい
  • ・顔の表情やボディランゲージ、社会的な合図の解釈が難しい
  • ・感情をコントロールするのが難しい
  • ・会話が続かない
  • ・感情を反映していない抑揚
  • ・会話の自然な流れを維持するのが難しく、好きなテーマについて独り言を言ってしまう傾向がある
  • ・反復的で日常的な行動をとる傾向がある
  • ・限られた範囲の活動にしか参加しない
  • ・毎日の生活に厳しいこだわりがあり、変化があるとすぐに爆発してしまう
  • ・特定の事に対して強い特別な興味を示す

 

自閉症スペクトラム障害(ASD)は、一生付き合っていかなければならない疾患ですが、早期の診断と治療によって過ごし方が大きく違ってきます。

自閉症(ASD)に向いている仕事

デジタルメディアに取り組む自閉症と診断された成人男性

自閉症(ASD)の方は、人とのコミュニケーションを取るのが苦手だったり、「独特のこだわり行動や振る舞いを持っていたりするのが特徴です。そのため就職や仕事を進める際に、会社の慣習や風土から外れた行動をしたり、人間関係に悩んだりします。

ただし、ご自分の自閉症(ASD)の上手に付き合いながら仕事で活躍している人もたくさんいます。理由は、ご自分の特性や障がいを理解し、工夫をしたり、周りからサポートを受けたりしているからです。

特性は千差万別のため一概には言えませんが、多くの人は下記のような特徴を持っています。

  • ・関心のある分野に高い集中力を発揮する
  • ・規則に従順で規範意識が強い
  • ・視覚情報や文字情報の処理に優れている
  • ・特定の事柄や領域の記憶力に長けている

これらの特徴を生かせる仕事としては集中して正確に物事を遂行する対応が求められるものです。一例ですが、下記の仕事が向いているかもしれません。

  • ・工場の軽作業や点検
  • ・在庫管理
  • ・配送
  • ・清掃

業務の目標や見通しが立てやすく、他人とのコミュニケーションをあまり必要としない点も向いているかもしれません。他にも 理数系が得意な方ならコンピューター・プログラマー やエンジニア、 言語系がとくいな方だと翻者、司法書士、行政書士などがいいかもしれません。また、視覚的な思考が得意ならばウェブデザイナー、写真家、イラストレーター、工学製図技術者、機械の保守管理技術者などがいいでしょう。

自閉症(ASD)だからといって必要以上に悩まないでください。大切なのはご自分の特性を生かせる仕事で働くことです。そのためにもご自分の特性を知るところからスタートしましょう。

自閉症(ASD)は大人になったら治るのか?

結論から申し上げると自閉症(ASD)が治ることはありません。なぜなら原因の9割が遺伝子によるもので根本的な治療法がないからです。子どもの頃にわかったのであれば療育を受けたり、症状が重い場合は薬物を服用したりといった方法で治療できますが、あくまでも補助的な手段です。

大人の自閉スペクトラム症(自閉症・ASD)の方は、ご自分の特性を理解することからです。自閉スペクトラム症は人それぞれ特性が違ってきます。ご自分の特性を理解し、適切な対応や環境調整をすることで生活上の困難を少しずつ改善していくのが第一です。

具体的には具体的にはまずは自身の得意苦手を知っていくことで対処法を考えていく、配偶者や職場の上司など身近な人に診断を伝えることにより配慮をお願いするといったことが挙げられます。もし二次的な症状がある場合は、その障害に対する治療薬を処方が必要です。治療中の場合、主治医に自閉スペクトラム症だと伝えてください。

症状によっては精神障害者保健福祉手帳などの公的な支援を利用も可能です。1~3級と症状によって等級も違ってきますし、受けられる支援も変わってきます。診断書を持って役所の福祉課や支援団体に相談をしてみてください。

自閉スペクトラム症(自閉症・ASD)の大人が仕事を探す方法

自閉スペクトラム症(自閉症・ASD)の方は、一人で黙々と取り組む仕事は得意ですけど高度なコミュニケーションが要求されるのは苦手な傾向です。就職や転職をするのであれば、高いコミュニケーション能力や柔軟性が求められる仕事は避けた方がいいでしょう。具体的には営業職やサービス業は臨機応変な対応が求められるため選ばない方が無難です。

ただし自閉スペクトラム症は人それぞれ特性が違ってきます。ご自分の特性を知り、ご自分に合った仕事を選んでください。自分に合う仕事を選ぶという意味では他の人と変わりません。

もし一般就労が難しい場合には精神障害者保健福祉手帳を取得した上で就労するケースもあります。

まとめ

カメラを見ながらさまざまな顔をする自閉症の男性

自閉スペクトラム症(ASD)の原因は約9割が遺伝子によるものだと判明しています。環境的な要因もありますが、どちらが原因なのかによって対策も変わっていきます。そのために必要なのが遺伝子検査です。ただし、単純に遺伝子検査を受けて結果を聞くだけではあなたの生きづらさが解消されるわけではありません。事前に専門家によるカウンセリングが重要となってきます。

東京の「ミネルバクリニック」では遺伝子検査を実施しており、遺伝のエキスパートである臨床遺伝専門医が在籍している医療機関です。もし遺伝子検査のことでご不明な点があれば遠慮なくミネルバクリニックまでご相談ください。

自閉症遺伝子パネル

ミネルバクリニックでは自閉症の診断や次のお子さんのリスク、カップルから自閉症のお子さんが生まれるリスクなどを総合的に評価可能な自閉症遺伝子パネルをご提供しています。早期診断は早期に療育につなげて社会性を獲得する一助になります。遺伝子検査はこの10年で飛躍的に進化を遂げ、たくさんの知見が得られてきました。不安に思っている方々を力強くサポートしていきたいと願っています。

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この記事の筆者:仲田洋美(医師)

プロフィール

1995年医師免許取得。血液・呼吸器・感染症内科を経て、臓器別・疾患別の縦割りの医療の在り方に疑問を感じ、人を人として”全人的”に診療したいという思いを強くし、臓器を網羅した横断的専門医となり、2010年にがん薬物療法専門医取得(2019年現在全国1200人程度)。臓器を網羅すると遺伝性がんへの対策が必要と気づき、2011年に臨床遺伝専門医取得(2019年現在全国1000人程度)。遺伝相談はセンシティブな分野にもかかわらず、昼間の短い時間しか対応できない大病院のありかたに疑問を感じて、もっと必要な人がハードルを感じずに診療を受けられるようにしたいと2014年12月に開業。以来、全国から大学病院でも難しい内容の対応を求める人々を受け入れ、よろづお悩み相談所として多くの人々の様々な”家族(計画)の問題”を改善に導く。

著書に”女性のがんの本当の話”(ワニブックス)、”遺伝するがん・しないがん”(法研)がある。
少ない専門家で、正直で嘘のない言葉選びから週刊誌等の取材も多く、医療系の特集に時折コメントが掲載。(週刊現代、週刊ポスト、週刊新潮など)。
テレビ出演も時々あり、小林真央さんの病状を市川海老蔵さんが初めて記者会見した日、フジテレビの午後4時台のニュース番組に生出演して解説。その他TBS, AbemaTVなど出演。

一人一人の事情に合わせた個別対応をするべく、しっかり時間を取って本当のニーズは何かを聞き取りすることを大切にしている。短い時間でもお互いが出会ったことが相手の人生に大きな意味があるような医師患者関係の構築を理想として日々精進。

患者さんが抱えている問題を解決するにはどうしたらよいのかを考えて医師歴8年目に法学部に学士入学した程度に”凝り性”。女医が少なかった時代に3人の母親として難関専門医を3つ取得して社会進出を続けた経験から、女性のライフスタイルを医学以外の部分でも支援したいと願っている。いろんな人生経験から心に響く言葉を投げかけるため、”会うと元気になる”ということで有名。飼いネコ4匹。

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