活性
生物学的活性があるとは、特定の分子が標的に対して「定義された生物学的効果を達成する能力があること」を言う。生物活性をどのように測定するのかが問題となるが、当該効力、すなわち効果をもたらすのに必要な分子の実体的濃度で測定される。
また、特定の分子が標的に対して定義された生物学的効果を達成する能力がない状態(不活性な状態)から活性がある状態に変化することを活性化と言う。
活性化の逆は不活性化である。
タンパク分子の活性化
タンパクの可逆的リン酸化は、すべての生物に存在する重要な活性の調節機構である。この過程は、キナーゼ(リン酸化)とホスファターゼ(脱リン酸化)と呼ばれる酵素が関係している。多くの酵素と受容体はリン酸化と脱リン酸化でスイッチを入れたり切ったりしている。結果、可逆的リン酸化は、多くの酵素と受容体に構造変化をもたらし、それらを活性化または不活化させている。
この記事の著者:仲田洋美医師
医籍登録番号 第371210号
日本内科学会 総合内科専門医 第7900号
日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医 第1000001号
臨床遺伝専門医制度委員会認定 臨床遺伝専門医 第755号